2013年01月31日

ねぇ、わかってる?

 優しい言葉で書いてみました。
しかし、実際は知らないではすまない事態が
進んでいます。

「生活保護」

 ニュースとなりました。
以下のニュースは27日付けですが、その内容に
あるとおり、昨日29日に閣議決定されました。

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<生活保護>7.3%引き下げ…最大月2万円減 3年で

 政府は27日、生活保護費のうち月々の日常生活費に
相当する「生活扶助」の基準額について、13年度から
3年間で670億円(約6.5%、国費ベース)減らす
方針を決めた。さらに年末に支給する「期末一時扶助金」
(1人1万4000円)も70億円カットし、
生活扶助費を総額で740億円(約7.3%、同)減額する。
削減は0.2%減だった04年度以来9年ぶりで、
下げ幅は過去最大だ。同日、麻生太郎副総理兼財務相と
田村憲久厚生労働相が来年度当初予算を巡って会談し、
合意した。29日に閣議決定する。

 減額は7月の参院選への影響などを考慮し、最終的に
8月からとした。13年度は221億円の減となる。

 生活保護は4分の3を国、4分の1を地方が
負担している。生活扶助基準額の削減幅6.5%のうち、
5.7%は近年の物価下落分だ。13年度は全額税負担の
医療費「医療扶助」の削減も目指し、安価な後発医薬品の
使用を原則とすることなどで450億円分を浮かす意向。

 また仕事に必要な経費をみる保護費を110億円減らし、
その分を就労意欲の高い人に渡す新たな保護費の財源とする。

 厚労省の試算では、受給世帯の96%は保護費が減る。
71%の世帯は削減幅「5%以下」だが、2%の世帯は
「9〜10%」減る。都市部なら、40代夫婦と小、
中学生の4人世帯の場合、15年度以降、月の生活扶助は
20万2000円と今より2万円の減だ。一方、70代以上の
単身者は3000円減の7万4000円で、町村部では大きく変わらない。

 厚労省によると、生活扶助基準額が一般低所得者の生活費より
顕著に高いのは人数の多い世帯。今回は子育て世帯などの削減幅を
大きくする一方、単身高齢者は削減幅を抑え、町村部の60代は
逆に1000円増となる。

 住民税が非課税となる所得基準などは生活保護の基準額を
考慮し定められている。04年度は生活保護費の減額に伴って
税を払わねばならない人の所得基準も下がり、新たに課税される人が
増えた。田村厚労相は27日、記者団に対し「(生活保護と)
関係ない人まで困ることは避けたい」と述べた。

 12年度の生活保護費は国、地方分双方で3.7兆円。
自民党は衆院選の政権公約に「給付水準の原則1割カット」を
掲げていたが、実際の削減幅はこれを下回った。政府は保護費の半分を
占める医療扶助などを450億円削る方針も打ち出したものの、
受給者への後発医薬品の使用義務づけは見送った。職探しをする人への
支援は強める一方で働いている人への支援は削られる。

 生活扶助基準額の削減などを除くと、どこまで減らせるかは不透明だ。
【佐藤丈一】

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 生活保護を受けている人たちは、ちょっともらい過ぎでは
ないか」と問えば、7〜8割の人が「そうだ」と答えるでしょう。

 昨年はお笑い芸人の「不正受給問題」をはじめ、生活保護の
受給のありかたが問題となり、多くの国民が生活保護に対して
否定的な考えをもっているのは事実だと思います。

 しかし、本当に「生活扶助」の基準額の意味をご理解
いただいているのでしょうか。私は心配しています。
  
  ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

「生活保護を受けている人たちは、ちょっともらい過ぎでは
ないか」と問えば、7〜8割の人が「そうだ」と答えるだろう。
では、「生活保護を受けていない年収200万〜300万円の
低所得者層に限って負担増を求めるのは?」と聞いたら
どうだろう。やはり7〜8割の人が「とんでもない」と
答えるのではないだろうか。
 必死で働き、暮らしを立て、子どもを育てている、
こんな自分たちからむしり取るのか−−と。

 実は、二つの問いは聞き方が違うだけで、同じ話だ。
「えっ、何言ってるの?」と驚かれるところに、今の
私たちの課題がある。

 以下より 引用・・・
 湯浅 誠 
「くらしの明日 私の社会保障論 生活保護見直し 影響は?」

  ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 簡単に言えば。。。

生活保護基準が引き下げられると・・・

○ 低収入なのに課税される世帯が増えます。
 自治体の地方税の非課税の適用基準は、生活保護基準に
 連動しています。

○ 就学援助や国民健康保険の減免等を受けられない世帯が増えます。
 
 この他、いろいろな自治体の減免制度の適用基準も、
 生活保護基準と連動しています。
 (生活保護を利用していなくても、これらの減免制度を
 利用している低所得世帯は多いです。)

 ・・・> ほかにもいろいろありますが。例示はここまでにします。

 もちろん、印西市も例外ではありません。

 たとえば印西市では「就学援助制度」があります。
この制度では、「経済的な事情で給食費や学用品などの費用に
ついてお困りの方に援助を行っています。」と書いてあります。
 
 生活保護基準の引き下げが行われると。。。
印西市の「支給規則」も変更され、今まで受けていた方が
受けられなくなる可能性もあります。

 これで本当にいいのでしょうか?

 端的にいえば、下がるのは「生活保護の人が受け取る金額」
ではなく「国民生活の最低ライン」です。ここをしっかりと
ご理解いただけないと、影響の大きさがわかりません。
「後の祭り」になってからでは遅いのです。

ただ。。。残念ながら?、国は国民が選んだ「自民党政権」により、
生活保護基準の引き下げが前述のとおり閣議決定されました。

 印西市はどうするのでしょうか?(この案件は議会案件ではなく
「教育委員会会議」で決定されます。)

 しっかりと目を光らせてまいります。

 参考 −−−−−

 ▼ 生活保護基準   憲法が定める「最低限度の生活」を
 保障するための基準。食費、被服費、光熱費などの日常生活費を
 賄う生活扶助が基本で、必要に応じて住宅扶助や教育扶助、
 介護扶助などが加算される。受給申請者の年齢や性別、
 住んでいる地域や家族構成によって、基準が異なるものもある。
 生活保護制度では、収入との差額が保護費として支給される。

 ▼ 印西市の生活保護受給世帯
   225世帯/保護率 0.33% (千葉県内で一番低い自治体です。)

   このうち学校に通う児童を抱える世帯がもつ児童数
   26名

  ・・・・ 以上は国の基準が直接影響します。

   印西市の準要保護世帯(就学援助制度を使っている児童数)
   224名

  ・・・・ 印西市の「規則」により支給
   ただし、近隣自治体と足並みを慣例的にそろえています。

 みなさまはどうお考えになりますか。
 
== 放射能/放射線関連情報 ==

* 印西市HPより  2013年1月29日

「指定廃棄物の最終処分場の確保に関する
    国への緊急要望について」 

 福島第一原子力発電所において発生した事故に
伴い、焼却灰を手賀沼流域下水道終末処理場の
一時保管場所に搬出している東葛3市長(松戸市、柏市、
流山市)と所在地2市長(我孫子市、印西市)の
5市長連名で、1月29日、国に対し、以下のとおり
要望書を提出しました。

緊急要望(491KB)(PDF文書)
http://www.city.inzai.chiba.jp/www/contents/1359501815525/files/kinnkyuuyoubou.pdf

 ・・・ 印西市だけ? 副市長?


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posted by ぐんじとしのり at 00:53| 健康福祉 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする