開催され、「クリーンセンターの焼却灰から検出された基準値を
超える放射性物質について」が主な議案として討議されました。
私自身は「環境整備事業組合」の組合議員でもあり、
印西市を経由せずとも、情報は直接、組合議員として
入ってくると思っていたのですが、先般、このブログでも
記載している「焼却灰の主灰と飛灰」について、新たな事実が
判明しました。
そもそも、「焼却灰の主灰と飛灰」の処理については、
それぞれ8000Bq/kgを超えた場合には「環境省の焼却灰の
処理方法の検討結果がまとめられるまでは、一般廃棄物最終
処分(管理型最終処分場)に場所を定めて、一時保管している
すること」となっています。
しかし、印西市地区環境整備事業組合では、主灰と飛灰を
1:1でまぜて、8/11から(株)市原エコセメントに
出荷していることが今日、特別委員会のなかで公表されました。
私自身は、たとえ、双方とも基準値以下であっても、
「エコセメント*」として利用するのはいかがなものかと
思っています。
* 市原エコセメント株式会社のHPです。
「エコセメント」とは何かも記載してあります。
5−6年前に私は視察に行きました。
http://www.ichiharaeco.co.jp/
さらに驚くことに、「基準値」という考え方にも、認識の違いが
あり、私自身は、焼却灰のセメント化については、100bq/kgという
国交省のガイドライン(法的拘束力はない)が出ていると思って
いましたが、今回の数値での出荷ははるかに上回る数値です。
なぜ、出荷できるのでしょうか?
この点について、今日の特別委員会で追求したところ、「他の
原材料との混合・希釈等を考慮し、市場に流通する前に
クリアランスレベル100bq/kg以下になる物は利用可能」との
ことでした。 −焼却灰が8000Bq/kg未満であれば、原料と
しても出荷しても問題なく、あとは「市原エコセメント」が
100bq/kg以下の製品にしてくれるだろうと回答がありました。)
こんな認識でいいのでしょうか?
「製品にして、100Bq/Kgならいいだろ?」
そもそも、エコセメントを使って製造されたコンクリート製品は、
「千葉県土木整備部」の優先使用品目の指定を受けています。
また、官民を問わず県下における開発事業には、その使用と報告が
義務付けられており、公共事業における総合評価入札方式の
評価点(地域貢献度)の評価品目のひとつとなっております。
通常ならば、リサイクルの観点からもエコセメントの欠点に
目をつぶっていてもいいかもしれません。(使用場所によるけれど。)
しかし、今回は話は別です。「100Bq/Kgならいいだろ?」という
観点で「千葉県土木整備部」は使用するのでしょうか?
こんな千葉県でいいのでしょうか?
そして何よりもこんな考え方の環境整備事業組合でいいのでしょうか?
一方、エコセメントのために出荷できない場合には8/29現在の
「焼却飛灰の保管在庫」とこれから焼却後に放射性物質が発生する
ことが依然として考えられる「焼却飛灰」をどうするのかは
しっかりと考え、県や国に対しての要望をしていかなくては
ならないと思います。
* 8/29現在の焼却飛灰の保管量
− 印西クリーンセンター場内 約125トン
− 最終処分場内倉庫(印西市大廻−おおば)約20トン
難しい問題です。しかし、なんとかクリアーしていかなくてはなりません。
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なんというか なんと杜撰な対応というか 本当に市にはがっかりです。
千葉県のいろいろなところで このセメントは使われるのでしょうか・・・