2015年07月02日

地域と生きる。

「寄付は受けていないんです。」
 会場がなぜ?という雰囲気に包まれました。

 今日1日(水)から「東京ビッグサイト」で
開催されている「東京国際ブックフェア2015」
 以下のシンポジウムを聞いてきました。

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 図書館・出版シンポジウム
 「地域と生きる図書館 
     今、図書館が伝えているものとは」 

 パネリスト
  福井県鯖江市 鯖江市図書館 副館長 早苗 忍
  熊本県熊本市 くまもと森都心プラザ図書館
              副館長 河瀬 裕子
  宮城県名取市 名取市図書館 館長 柴崎 悦子
  文筆家 猪谷 千香

 本と読者をつなぐ機能をもつ図書館は、大都市圏ではなく、
読書環境に恵まれているとはいいがたい地域でこそ、
その存在への期待は大きい。知や情報の拠点として、
住民に役立つ場としての図書館。被災された地域をも含め、
それぞれの図書館で、どのような活動が今おこなわれているのか。
 図書館の実際の姿を知ることにより、出版する側の
理解を深め、その先へと続く協働の途を探していく。
図書館の最前線の報告から見えてくるものとは。

 =  =  =  =  = 

 このシンポジウムに参加することで、全国の図書館で
どのような流れになっていて、今後、目指すべき
図書館のありかたはどのようなものになるのか?を
考えることができればと思っていました。。。

 4人のパネリストから

「市民とつくる市民のための
        市民の図書館」 鯖江市図書館

「ばってん図書館」くまもと森都心プラザ図書館

「市民とともに歩む図書館を目指して」
 −震災を経験してわかったこと− 名取市図書館

「多様化する地域における図書館の役割」
             文筆家「猪谷千香」さん

  。。。とそれぞれの報告をいただき、
 会場からの質問を受けました。。。
 
「複本」についてどう考えますか? と質問があり、
(図書館用語で、同じ本を2冊以上所蔵することを
複本といいます。複本購入の筆頭は、貸出し予約が多い
ベストセラーや子どもの読書習慣を推進する児童書。)

 名取市の柴崎館長は、複本は(名取市では)ない。
大人気の本で予約が数十件あっても、買わないし、
「寄付をします」と市民が言ってきても「断る」と
断言しました。。。
 (名取市:面積: 97.76 km2 人口: 7万5千)

 一通り、質問と回答が終わり、会場から名指しで
再質問がありました。

 「なぜ、名取市では寄付を受けないのか?
  その理由は何か?」

 柴崎館長は静かに口を開いて答えました。。。。

「本屋さんに残ってほしいから。本屋で本を買って
ほしいから。どうしても読みたい本であれば、本屋で
買ってほしい。名取市には今、本屋は1軒しかない。
 昔は3軒あったが、今は1軒しかない。図書館と本屋は
共存共栄で、一緒に歩いていくものです。
順番待ちできない人は本屋で買ってください。。。。」

 また、会場から「市民の税金で高い本を買うのは如何か?」
という(私の主観では)嘆かわしい質問が出た際にも

「図書館は知のインフラであると共に、誰もが貧富の格差
なく知識を習得できる『知の場所』として継続すべきであり、
短期的には金銭がかかるということで予算をカットすることは
中長期的には自分たちの首をしめることになる。」という
回答もありました。(回答者 文筆家「猪谷千香」さん)

 私個人としては、満足度の非常に高い有意義な
シンポジウムでした。(会場には180人の参加者が
あったとか)

 今後の図書館政策のための糧としていきます。。。

▼ 参考

  印西市の図書館政策については、過去に何度か
 議会本会議や委員会で質問したことがあります。

  まとまったものとしては、報告できる案件は
 少ないのですが、以下に参考までにご紹介します。

※ 閉架図書、資料の保管についてお聞きしています。、 
 http://togu.seesaa.net/archives/20130227-1.html

▼ 参考 平成17年第2回定例会報告より 
 http://mmirai.com/shigi_bak/mm260/2062.pdf
 http://mmirai.com/shigi_bak/mm260/2064.pdf
 http://mmirai.com/shigi_bak/mm260/2065.pdf

 ・・・ 10年も前ですが。。。

=== ステッカーをもらおう!  ===

☆ 「いんザイ君」の市制施行20周年記念
              ステッカー配布中!

 来年2016年に迎える市制施行20周年の周知を
目的とした記念ステッカーを無料配布中です。

 本日(7/1(水))〜平成28年12月28日(月)まで。
(土・日・祝日を除く)※ただし、数量に限りがあり

 配布場所 印西市役所 2階経済政策課 
   印旛支所、本埜支所及び各出張所他。 

 詳細は・・・
  http://www.city.inzai.lg.jp/0000004190.html

 ・・・ どのくらい印刷したのでしょう。。。
  もらいに行きます〜。

=== ひどい事故でしたね。  ===

☆ 想定外の新幹線火災。
 事後3時間で運転再開したJRに賞賛の声があつまる 8選

 6月30日午前11時半に発生した東海道新幹線火災。
国土交通省は新幹線初の「列車火災事故」と認定しました。
 想定外の事故となりましたが、東海道新幹線はおよそ
3時間後に運転を再開、翌7月1日には平常運転に戻りました。
その一連の対応に賞賛の声があつまっています。

 http://buzzmag.jp/archives/30704

 ・・・ 皆さまはどう考えましたか?
            
=== 放射能/放射線問題 ===

☆ 印西市学校給食 放射性物質検査結果
 
 ≪検査対象施設、 :牧の原学校給食センター≫
  キャベツ 千葉県、白米 秋田県、トマト 千葉県
  なす 千葉県、かぼちゃ 茨城県

 給食丸ごと検査:給食提供日:6月22日〜6月26日
 放射性ヨウ素・放射性セシウム検出 無

 (検査日:6月30日、食材使用日:7月2日他)
 
 以下、詳細は

 =>  http://inzai.ed.jp/kyusyoku/?page_id=85
         
ぐんじとしのり 
    <メールID> toshigunji*hotmail.com ↓
 → IDは * 部分を@に変えて、ご意見・ご要望は
   直接、メールをください。


posted by ぐんじとしのり at 00:39| 文教政策 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする