終末処理場」への汚染焼却灰搬入について、
多くの方からのコメントに感謝します。
印西市は何ができるのだろう?
印西市議会は何をすべきか?
「隣の我孫子市と比べると、印西市の動きは見えず、
何もできてない気がするのですが」という私宛に
直接メールをいただいた方もいます。
今日、何人かの同僚の印西市議とこの件について、
話をしました。
「既に焼却灰は搬入されています。その中で
一体、何ができるのだろうか?」
県はあくまでも強硬に灰を搬入します。
遡って考えると、法令上は印西市を経る
必要がある手続きまで無視して、倉庫の建設を進め、
今回も、唐突に「明日から搬入するから」と、
議会最終日にいきなり言い出し、市議への説明を
県職員でなく、市職員より実施しました。
「徹底した安全性の確保を求め、しっかり監視していく」
(板倉市長)
市長が悪いという声もあちこちから聞こえてきます。
確かに行政の最高責任者として、我孫子市の市長の
ように積極的に動く必要があるのかもしれません。
(実際に昨日も記載しましたが、灰の実質的な
保管場所は印西市で搬入ルートも印西市を経由して
行なわれるわけですから。)
今回の灰の搬入については、やはり決して
容認できるものではありません。今後、どのように
すべきかを他の市議とも歩調をあわせ、行政の考え方も
含め、確認したいと思います。
== 手賀沼流域下水道終末処理場への
汚染焼却灰搬入について ==
☆ 読売新聞より
「反対の声渦巻く…焼却灰搬入開始」
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/chiba/news/20121221-OYT8T01651.htm
放射性物質に汚染された柏、松戸両市のごみ焼却灰が
21日、県営手賀沼終末処理場(我孫子、印西市)に
搬入された。県が同処理場内での一時保管施設建設を我孫子、
印西両市に提案してから1年余。両市と周辺住民らの
反対を押し切る形での受け入れ開始となった。
柏、松戸両市の汚染灰計約4トンを積んだトラック2台は
午前11時頃、同処理場前に到着した。地元住民らでつくる
広域近隣住民連合会(榎本菊次代表)のメンバーら約60人が
「搬入反対」などと書かれたプラカードを掲げ、
「帰れ、帰れ」と声を張り上げ、道をふさいだ。
一部は県職員らともみ合いになり、体調を崩した女性1人が
救急車で運ばれた。
「けが人は出せない」(中島輝夫・原発事故対応担当部長)と、
トラックは一度現場を後にしたが、結局午後3時近く、
住民らは県職員らに阻まれ、搬入された。汚染灰は、防護服を
着た作業員がフォークリフトで保管庫に運び込んだ。
搬入前の計測では、柏市の灰は1キロ・グラム当たり
3万7500ベクレル、松戸市は同1万1700ベクレル。
搬入後に県が敷地の境界の空間放射線量を調べると、
値は毎時0・07〜0・09マイクロ・シーベルトだった。
作業後、中島部長は「地元には迷惑をかけるが、各市の灰の
保管状況は限界だ」と理解を求めた。住民の抵抗については
「これだけ反対の声があることは重く受け止める」と述べた。
一方、同連合会の小林博三津事務局長は「県のやり方には
腹が立つ。これから地震や突風が起きる度に不安を感じながら
生活することになる」と語った。搬入差し止めの
仮処分申請などの法的措置も含めた対応を検討するという。
また星野順一郎・我孫子市長は、この日午前に開かれた
市議会の委員会で「搬入が始まる現実を見て、情報の収集や
スケジュール変更など、可能な対応をとるしかない。
柏、松戸、流山市、県の申し入れも含めて考えたい」と語った。
県が搬入に踏み切ったのは、柏、松戸両市などでは保管場所に
苦慮しているためだ。特に剪定(せんてい)枝を燃やすと、
通常の埋め立て処分ができる国の基準(1キロ・グラム当たり
8000ベクレル)を超え、焼却場などにスペースを工面して
保管せざるを得ない状態となっている。
同処理場では、年内は25〜28日まで搬入が予定されている。
県が搬入に向けて柏、松戸、流山市と締結した協定書では、
一時保管期間は2015年3月末まで。期間内に国の
最終処分場が建設されなかった場合、一時保管している
指定廃棄物は、持ち込んだ自治体に戻して管理を委ねると
されている。
最終処分場の候補地選定は、既に当初の予定より
遅れており、地元住民から一時保管の恒久化を
不安視する声が上がっている。
(2012年12月22日 読売新聞)
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
「手賀沼流域下水道終末処理場」への汚染焼却灰への
搬入問題は非常に悩ましい問題ですが、印西市の抱える
課題はそれだけではありません。今年の夏の市長選挙の
最大の争点も忘れてはなりません。
「印西クリーンセンターの建て替え問題」
まだ、「9住区への移転を白紙撤回」が決まったわけ
ではありません。
引き続き、この問題も皆様と情報を共有しながら
明日の印西市のありかたを考えていきたいと思います。
== ぐんじとしのり 一般質問 Q&A(9) ==
1.印西クリーンセンター移転問題の今後について
10月30日に開催された市議会全員協議会で
板倉市長は「組合管理者」として、印西市議に対して
「現計画を5年程度凍結しその期間のなかで各市の
行政・議会、そして市民と共に新しい構想を練り上げたいと
思っている」と説明をされた。印西市長として、
白紙撤回を掲げ、市民の信託をうけて当選された
板倉市長のクリーンセンター移転問題に対する姿勢を問う。
(4) 印西市として、クリーンセンターの移転問題に
対して、参考にしていこうとする自治体はあるのか。
【回答/市長】10月30日の印西市議会全員協議会で、
いくつかの自治体の事例を紹介させていただきましたが、
あれはほんの一部であり、それぞれの自治体の整備に
かかわる諸条件等は異なりますので、印西クリーンセンターの
次期中間処理施設の更新にあたって参考にできるところが
あれば、その自治体を参考に組合の中で検討されて
いくものと考えております。
・・・ どのような回答が出てくるかを興味をもって
待っていました。なぜならば、この一般質問の通告後に
板倉市長は10月30日の印西市議会全員協議会で
説明を行なった全てを「白紙撤回」すると表明していた
ためです。
移転問題については、やはり今後は「印西地区
環境整備事業組合」が中心となって考えていくと
私は考えています。
== 放射能/放射線関連情報 ==
☆ 印西地区環境整備事業組合
印西クリーンセンター敷地境界における空間放射線量測定結果
(平成24年12月19日計測の数値が公表されています。)
http://www.inkan-jk.or.jp/creen/img/24.4-inkuri-houshanou-.pdf
(PDFファイルです。)
ぐんじとしのり
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