2012年08月09日

伊藤副市長退任へ

 明日(9日)伊藤圭子副市長が退任すると
印西市が発表しました。

 伊藤副市長は山ア前市長時代の2005年4月に
国交省住宅局から助役として就任し、その後、
自治法改正で副市長となって以来、印西市政の
発展に山ア前市長と共に尽くしてこられたと
私は思っています。
(もちろん、批判すべきこともあると思いますが、
私は少なくとも伊藤副市長なくしては、今年度の
「東洋経済」での全国住みよさランキングが
NO1の街という評価はなかったと思っています。)
 
* 参考 「印西市1位です。」
 6/20付 ぐんじとしのりブログ 
http://togu.seesaa.net/archives/20120620-1.html
 − 当日付けのブログは2本あります。
 
 聞くところによると再び国交省に戻り、
大臣官房付けとして勤務することになるようですが
今後の印西市の発展を遠くから見守って
いただきたいと思っています。

 本当にお疲れさまでした。
 そしてありがとうございました。
  
 以前に「副市長」って何?と聞かれたことが
ありますので、印西市の副市長とは?ということで
以下に簡単に示しておきたいと思います。
 
☆ 副市長の職務
 地方自治法167条では、副市長は市長を補佐し、市長の
命を受けて政策・企画をつかさどり、その補助機関たる
職員の担任する事務を監督することとされています。
また、同条第2項に、市長の権限に属する事務のうち
委任を受けたものについて、執行すると規定されています。
 
 具体的には、市長に代わって業務の詳細についての
検討や政策の企画立案を行なったりするほか、市長の
判断が不要な重要でない事案、もしくは市長の委任を
受けた事案についての決定や処理を行なうことが
多いようです。

 また、市長に事故があったり欠けたりしたとき、
その職務を代理をします。具体的には、市町村長が
病気で入院する、逮捕された、海外出張に行くなどで
容易にその意志決定ができない状態や、辞任や死亡に
より空席になったときに、職務代理者として
市町村長の代わりに市の代表として業務を行ないます。
(印西市の初代市長は病気のため一度も「市長席」に
座ることなく、死去され、当時は職務代理者であった
「助役」が職務をつかさどりました。)

☆ 副市長の任期
 地方自治法第161条第1項で、市町村に副市町村長を
置くことができると定められています。しかし、条例に
よって、置かないこととすることもできます。
(印西市では1名)
 
 任期は4年ですが、市長は任期内であっても副市長を
解職することができます。(また、住民による
解職請求制度もあります。)
 
 副市長が任期中に辞職を申し出る場合、20日以上前に
市長に申し出て、その承認を受けなければなりません
(165条)。

☆ 選任方法・資格
 副市長は市長が指名し、市議会の同意を得て選任されます。
このため、市長と市議会の多数派が対立している場合、
副市長が任命できない事態が起こりうる。

・・・ 議会の反対で選任できなかったことで有名なのが
2010年の鹿児島県阿久根市で、市長がその権限を楯にとって
議会の承認を得ずに副市長を任命するという事案が発生し、
大混乱に陥ったのは皆様の記憶にあると思います。

 果たして、板倉市長は誰を起用してくるのでしょうか?
(今までの印西市では、伊藤副市長の前は「助役」として、
県から長い間、職員を招いていました。また、総務省(旧自治省)
をはじめとして国から、副市長を招く例も他市では見られます。)

 で、印西市の現在の議会構成は?

  旧与党系議員(前 山崎前市長応援)・・・16名(議長含む)
  現与党系(現 板倉市長応援) ・・・・5名
  中立 ・・・・・2名  合計23名

  過半数を取らなければ、議会の承認は得られません。
 市長選挙が終わった後に、板倉市長が議員への挨拶まわりに
 きたという話は聞いたことがありません。

議会対策は充分にできているのでしょうか。
 
 それとも。。。
 副市長を選任しないという選択もありかもしれません。

  8月臨時議会は開催されないようですが、9月の定例議会は
 大混乱になるのではと心配しています。
  
== 放射能/放射線対策について == 

☆ 千葉日報より

住宅除染、申し込み殺到 9日間で3000件 松戸市
http://www.chibanippo.co.jp/c/news/local/94769

 放射能対策の一環として松戸市が7月30日から受け付けを
開始した住宅の除染申し込み件数が7日現在で2907件に
上ったことが分かった。除染は先着順に行うわけではなく、
申し込み方法も市指定の同意書に必要事項を記入し押印して
郵送するという手間のかかる方法を採用したが、
空間放射線量が比較的高い「ホットスポット」と指摘される
同市の市民から敏感な反応が示された格好だ。

 電話やメールなど手早くできる手段を取らず、
郵送による申し込みに限定したことについて市は
「書類の重要性を申し込む側にも認識してもらうため」としている。
除染対象は小学生以下の子どもがいる住宅または市の
「除染実施区域内」の住宅。

 −−−−−−−−−−−−−
 
 ネットではここまでの記載しか書いていないのですが、
新聞紙面では。。。以下のような記載があるので、付記します。
 

(松戸)市は申し込み書類受け付けた後に現地測定を実施。
毎時0.23μSV/h超の箇所がある住宅に限り、業者が除染作業を
行う。書類提出は9月30日まで。
 一方、4月から受付を開始した流山市の民有地の除染申し込み
件数は4180件に上っている。(8月1日現在、こどものいる
住宅と一般住宅の合計)

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以前、このブログでもご紹介しましたが、以下、改めて記載します。

 「放射線から子どもを守る会@いんざい」の市長選前の
 市長候補者(当時)へのQ&Aから

(ウ) 私有地の除染について市民が負担する除染費用について
 自治体としての助成等による支援の必要性等について
 どのようにお考えか。

(回答)【板倉氏】
 助成は必要、と考えます。
これは、どのような場合に財政による支援が必要なのか、という
問題の一例と考えられます。私有地が汚染された場合、それは、
東電のために起こった被害なのであり、当然のことながら、
自己責任と考えるべきではありません。そもそも、東電が
負担するべきなのですが、それをまず行政が負担して、
東電に費用の償還を求めていく。これは、当然のことではないのか、
と考えます。

 ・・・ 具体的なことには全くふれていませんので、
  9月議会で先進自治体の例を出しながら、印西市民が何を
  求めているかを改めて伝え、民有地の除染の早期実施を
  求めていきます。(回答を読むと費用面では問題ないように
  読み解けます。)
 
 ** 8/9付けのブログはもう一つ「幸福とは何か」という
  記事も記載させていただいてます。よろしければ、
  このブログの下の別タイトルのブログ記事もご覧ください。
 
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posted by ぐんじとしのり at 02:25| Comment(2) | 千葉県印西市 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「幸福とは何か?」

 いつものブログの前に一つ、私自身の記憶として
留めたい文書を記載しておきたいと思います。

 友人から回ってきました。

「世界で最も貧乏な大統領」の感動スピーチ

  ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 6月にブラジル・リオデジャネイロで行われた
「国連持続可能な開発会議」(リオ+20)。この会議に
おけるウルグアイのムヒカ大統領の演説が話題となっている。
 
 7月22日、若いリーダーや芸術家の活動を紹介するサイト
「Hana.bi」で「もっとも衝撃的なスピーチ:ムヒカ大統領の
スピーチ」として、動画とともに日本語訳が記載されて以降、
SNSなどを通して、じわじわと話題が拡がっているのだ。

  ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 なかなかそのスピーチに、私はたどりつけませんでした。
しかし、検索して見つけましたので、ネット上にあった
日本語訳を全文、以下に掲載します。
 
 * ここにあります ↓
  http://hana.bi/2012/07/mujica-speech-nihongo/

 =======================

  ムヒカ大統領のリオ会議スピーチ: (訳:打村明)
 
会場にお越しの政府や代表のみなさま、ありがとうございます。

 ここに招待いただいたブラジルとディルマ・ルセフ大統領に
感謝いたします。私の前に、ここに立って演説した快き
プレゼンテーターのみなさまにも感謝いたします。
国を代表する者同士、人類が必要であろう国同士の決議を
議決しなければならない素直な志をここで表現しているのだと
思います。

 しかし、頭の中にある厳しい疑問を声に出させてください。
午後からずっと話されていたことは持続可能な発展と世界の貧困を
なくすことでした。私たちの本音は何なのでしょうか?
現在の裕福な国々の発展と消費モデルを真似することでしょうか?

質問をさせてください:ドイツ人が一世帯で持つ車と同じ数の車を
  インド人が持てばこの惑星はどうなるのでしょうか。
  息するための酸素がどれくらい残るのでしょうか。

 同じ質問を別の言い方ですると、
  西洋の富裕社会が持つ同じ傲慢な消費を世界の70億?
  80億人の人ができるほどの原料がこの地球にあるの
  でしょうか?可能ですか?それとも別の議論を
  しなければならないのでしょうか?

 なぜ私たちはこのような社会を作ってしまったのですか?

 マーケットエコノミーの子供、資本主義の子供たち、即ち私たちが
間違いなくこの無限の消費と発展を求める社会を作って来たのです。
マーケット経済がマーケット社会を造り、このグローバリゼーションが
世界のあちこちまで原料を探し求める社会にしたのではないでしょうか。

私たちがグローバリゼーションをコントロールしていますか?
あるいはグローバリゼーションが私たちをコントロールしているのでは
ないでしょうか?

 このような残酷な競争で成り立つ消費主義社会で「みんなの世界を
良くしていこう」というような共存共栄な議論はできるのでしょうか?
どこまでが仲間でどこからがライバルなのですか?

 このようなことを言うのはこのイベントの重要性を批判する
ためのものではありません。その逆です。我々の前に立つ巨大な
危機問題は環境危機ではありません、政治的な危機問題なのです。

 現代に至っては、人類が作ったこの大きな勢力をコントロールし
きれていません。逆に、人類がこの消費社会にコントロールされて
いるのです。
 私たちは発展するために生まれてきているわけではありません。
幸せになるためにこの地球にやってきたのです。人生は短いし、
すぐ目の前を過ぎてしまいます。命よりも高価なものは存在しません。

 ハイパー消費が世界を壊しているのにも関わらず、高価な商品や
ライフスタイルのために人生を放り出しているのです。消費が社会の
モーターの世界では私たちは消費をひたすら早く多くしなくては
なりません。消費が止まれば経済が麻痺し、経済が麻痺すれば
不況のお化けがみんなの前に現れるのです。

 このハイパー消費を続けるためには商品の寿命を縮め、できるだけ
多く売らなければなりません。ということは、10万時間持つ電球を
作れるのに、1000時間しか持たない電球しか売ってはいけない
社会にいるのです!そんな長く持つ電球はマーケットに良くないので
作ってはいけないのです。人がもっと働くため、もっと売るために
「使い捨ての社会」を続けなければならないのです。悪循環の中に
いるのにお気づきでしょうか。これはまぎれも無く政治問題ですし、
この問題を別の解決の道に私たち首脳は世界を導かなければなりません。

 石器時代に戻れとは言っていません。マーケットをまた
コントロールしなければならないと言っているのです。私の謙虚な
考え方では、これは政治問題です。

 昔の賢明な方々、エピクロス、セネカやアイマラ民族まで
こんなことを言っています

「貧乏なひととは、少ししかものを持っていない人ではなく、
無限の欲があり、いくらあっても満足しない人のことだ」
 
これはこの議論にとって文化的なキーポイントだと思います。

 国の代表者としてリオ会議の決議や会合をそういう気持ちで
参加しています。私のスピーチの中には耳が痛くなるような言葉が
けっこうあると思いますが、みなさんには水源危機と環境危機が
問題源でないことを分かってほしいのです。

 根本的な問題は私たちが実行した社会モデルなのです。そして、
改めて見直さなければならないのは私たちの生活スタイルだと
いうこと。私は環境資源に恵まれている小さな国の代表です。
私の国には300万人ほどの国民しかいません。
 でも、1300万頭の世界でもっとも美味しい牛が私の国には
あります。ヤギも800万から1000万頭ほどいます。
私の国は食べ物の輸出国です。こんな小さい国なのに領土の
90%が資源豊富なのです。

 私の同志である労働者たちは、8時間労働を成立させるために
戦いました。そして今では、6時間労働を獲得した人もいます。
しかしながら、6時間労働になった人たちは別の仕事もしており、
結局は以前よりも長時間働いています。
 なぜか?バイク、車、などのリポ払いやローンを
支払わないといけないのです。毎月2倍働き、ローンを払って
行ったら、いつの間にか私のような老人になっているのです。
私と同じく、幸福な人生が目の前を一瞬で過ぎてしまいます。

 そして自分にこんな質問を投げかけます:
  これが人類の運命なのか?私の言っていることは
  とてもシンプルなものですよ:

 発展は幸福を阻害するものであってはいけないのです。発展は
人類に幸福をもたらすものでなくてはなりません。愛情や
人間関係、子どもを育てること、友達を持つこと、そして
必要最低限のものを持つこと。これらをもたらすべきなのです。

 幸福が私たちのもっとも大切なものだからです。環境のために
戦うのであれば、人類の幸福こそが環境の一番大切な要素であると
いうことを覚えておかなくてはなりません。

 ありがとうございました。
 
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 いつものブログも作成し次第、アップします。


 ぐんじとしのり 
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