2012年08月22日

9月議会が始まります(1)

 平成24年印西市議会第三回定例議会が、
9月4日(火曜日)から始まる予定です。
 
 今日、21日(火曜日)の正午が一般質問の締切で、
今回私は大きく6つのテーマで一般質問の通告を
行ないました。(私が一般質問に立つのは、今回は
17人中の17番目で具体的にいつ発言になるかは
28日の「議会運営委員会」で決定しますので、
その後にご報告します。)

多岐にわたる質問内容ですが、今日は放射線/放射能
対応についての一般質問を以下にご紹介します。
 
  ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

3.印西市における放射線/放射能対応について
  
 印西市長選挙に先立ち、市民団体より印西市の
放射能(放射線)対策をどのように行っていくか。
公開質問状が出され、当時の板倉候補もその質問に
対して、回答をされている。しかし、その回答内容は
具体性に乏しく実現が可能か、また、山ア市政と
比較して、放射線/放射能対応にどのように取り組むか、
今回の議会で検証を行いたい。

(1) 除染実施計画について
(ア) 市内小中29校の除染作業については、今回の
夏休みに実施された(一部未実施)が、現在の除染作業では
子供たちの安心・安全のために十分な計画になっていると
思われる。今後、「子どもを放射能から守る」という
観点から、必要な除染はどのように行っていくのか。

(イ) 通学路の除染について、「市の責任で実施すべきで
ある」と板倉市長は選挙前に市民団体からの質問について
回答しているが、いつから行うのか。

(ウ)  私有地の除染について、市民が負担する除染費用は
市がまず負担し、東電に費用の償還を求めていくという考えは
間違いないか。

(2) 健康診断、健康調査について
市民団体からの質問について、「希望者に対して、
健康調査は実施すべき。放射能の不安を感じている市民が
いる以上、その不安の除去に協力すべき」と回答しているが、
具体的にどのような検査を考え、いつから行うのか

(3) 学校等における対応について
(ア) 子供たちの活動等に関する市内共通の「放射能対策の
ガイドライン」が策定・公表されていないために実態として
施設(学校等)ごとに対応が異なる状況になっています。
このガイドラインの策定・公表の必要性等について必要だとの
認識を示した板倉市長は具体的にいつまでに「放射能対策の
ガイドライン」を策定公表するのか。

(イ) 各施設に配布された線量計による測定結果(積算線量計では
無く、空間線量計の測定結果)は現状公表されていません。
細かく測定を行い、除染作業に反映させる必要があると思いますが、
細かい測定や公表の必要性等について、「必要だ」と回答した
板倉市政はどのように取り組むか。

(ウ)学校教育現場での自然観察、体験活動等について、
被曝量のリスク管理の観点から、土壌、泥等の放射性セシウムや
ストロンチウム等含有量の調査及び収穫物の検査の必要性を
認めているが、具体的にいつ行うか。

(エ) ホワイトスクールや修学旅行先に関して、空間線量だけでは
無く、そこで子供たちが口にする食事等にも配慮する必要が
あると思います。一部の学校において行先を変更していますが、
教育委員会はどのようにリーダーシップをとっていくのか。

(オ)昨年度、一昨年度と比較して、学校保健室にくる子ども達の
数は変動していないか。また、現在、保健室に来る子ども達の
来室理由はどのようなもので、一昨年前と比較して大きく
変わることはないか。

(4) 山ア市政下で実現されなかった、「放射線総合対策」の
策定や「放射能汚染対策協議会」の実施についてはどのように
考えるか。

  ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 ・・・ 今日はご紹介しませんでしたが、
 他項目として、以下のような内容の質問も行っています。

1.印西クリーンセンター移転問題の今後について
2.「印西総合病院」の開院と印西市の今後について 
4.印西市における子育て支援施策について 
5.ムクドリ対策と環境保全について
6.印西市の商業施策と牧の原駅圏の将来について  

 このブログで明日以降、質問内容については
ご紹介してまいります。

 以上

== その他の放射能/放射線対策について == 

☆ 千葉県印西市

(1)印西市/給食センター(最新版)
 2学期以降の食材検査が8月21日(火)から開始されました。
検査日:8月21日、使用日9月4日他
一部食品(5品目)ですが・・ 食材の放射性物質検査結果
 ≪検査対象施設 : 高花学校給食センター≫
http://inzai.ed.jp/kyusyoku/index.php?key=jozfmk0ai-131#_131
 
  さんまごま揚げ 北海道
  こんにゃく   群馬県
  油揚げ     秋田県
  うずらの卵   千葉県
  ズッキーニ   長野県

 * 放射性ヨウ素と放射性セシウム 
     いずれも検出されていません。
 
(2)印西市/積算放射線量の測定結果 (H23.10.1〜H24.8.15)
幼稚園、保育園(私立含む)、小・中学校等における測定結果

以下HPにて詳細をご覧ください =>
http://www.city.inzai.chiba.jp/www/contents/1318823781274/index.html
http://www.city.inzai.chiba.jp/www/contents/1318823781274/files/2.pdf

(3)印西市/公立保育園(給食食材=放射線測定結果)
一部食品ですが・・
検査日:8月21日、使用日:8月22日(ヨウ素とセシウム)
=5品目 検出せず。
さつまいも 茨城県産/きゃべつ 群馬県産/きゅうり 岩手県産
玉葱 北海道産/長葱 千葉県産
(木刈、内野、大森、木下保育園で使用)
=>
http://www.city.inzai.chiba.jp/www/contents/1325748891803/files/housyanou8gatunanokabun.pdf



 ぐんじとしのり 
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posted by ぐんじとしのり at 00:17| Comment(0) | 放射線問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年08月21日

開催要望を提出しました。

本日(8月20日月曜日)、以下の通り、
環境整備事業組合議会に対して、組合議会の
「全員協議会」の開催要望を提出しました。
 
以下、原文(挨拶文を除く)を転載します。

  ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

印西地区環境整備事業組合
組合議会 議長 多田 育民 様

              組合議員 軍司 俊紀


   組合議会(全員協議会)召集のお願い


依頼の内容
組合議会の全員協議会開催(召集)を求めます。


開催依頼の内容
 本年8月7日付、新聞報道によると、前月の印西市
市長選挙で当選された板倉正直氏が互選により
印西地区環境整備事業組合の管理者となった旨の
報道があったが、同時に、副管理者の伊沢史生白井市長、
岡田正市栄町長に対し、組合が決めた次期ごみ処理施設
移転計画について「白紙撤回したい」と伝えたことを
明らかにしたことの報道もあった。
 
 しかし、この件については、組合議員に対して事後も
一切説明がなく、発言の真意について、どのような立場で
発言されたのか、また組合管理者として、今後の
事業運営に対してどのように事業遂行を行っていく
つもりか全くわかりません。(同時に副管理者
(伊沢白井市市長、岡田栄町町長)もこの件について
発言をされているようですが、突然の発言についての
とまどいも見え隠れしています。) 

 つきましては、組合議会に対して、板倉管理者に
出席をいただき、今回の記者発表についての発言の真意の
説明を求めるべく、「組合議会全員協議会」の開催を
求めるものです。


その他
 申し合わせでは非公開となっていますが、今回の
全員協議会は公開もあわせて求めます。

                      以上

  ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 この書類を提出する前に、事前に私以外の組合議員と
現状を確認し、打ち合わせ、そして、説明を聞いたほうが
いいとの結論に至りました。
 そのため、時間の関係もあり、私一人の名前で開催要望を
提出したものです。
 
 もし、今回要望した、環境整備事業組合の「全員協議会」が
開催されなければ10月中旬に予定されている「組合議会」と
その1週間前の「全員協議会」に至るまで、組合議員に対して
なんら説明がないという事態に陥ることになります。
(そもそも、印西市長選挙の最大の争点であった、
「印西クリーンセンター」の事業主体は「環境整備事業組合」で
あり、印西市ではありません。=印西市は資金を拠出しますが。)
 
 印西市市議会が9月4日(火曜日)、白井市議会が3日(火曜日)
から開催ということを考えれば、残された時間は多くありません。
 
 記者発表するだけで、印西市議会も含め、一度も議会に対して
発言しないということは問題だと思っています。

 * 私はみなさまご承知の通り、移転に関しては「反対」の
立場をとってきましたし、「白紙撤回」についても賛成の立場です。
 しかし、物事には順序があり、手順を踏んで、充分に議論し、
「白紙撤回(凍結)」にもっていくべきだと考えています。

== 放射能/放射線対策について == 
 今夜は、明日(8/21火曜日)正午締め切りの平成24年
印西市議会第3回(9月)定例会の原稿をつくりながら、
ブログを書いています。

 もちろん、放射線問題もとりあげますが、今回は
明日の質問通告の前提となるひとつのニュース(先月の
ニュースですが)を以下に記載します。

  ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

          朝日新聞 2012年7月24日21時49分

福島原発事故由来のストロンチウム、10都県で初確認
http://www.asahi.com/national/update/0724/TKY201207240365.html
 
 東京電力福島第一原発の事故後、大気中に放出された放射性
ストロンチウム90が福島、宮城両県以外の10都県で確認された。
文部科学省が24日発表した。茨城県では、2000年から
事故前までの国内の最大値を20倍上回る1平方メートル
あたり6ベクレルが検出された。これは大気圏内核実験が
盛んだった1960年代に国内で観測された最大値の
60分の1程度になる。

 原発事故が原因と確認されたのは岩手、秋田、山形、
茨城、栃木、群馬、埼玉、千葉、東京、神奈川の10都県。
いずれも昨年3〜4月に観測された。事故で放射性セシウムが
広範囲に拡散したことから、ストロンチウム90についても
拡散が予想されていたが、国の調査で、宮城、福島両県以外で
原発事故によるストロンチウム90が確認されたのは初めて。

 文科省が発表したのは、1カ月間に屋外の容器に降下して
たまったちりに含まれるストロンチウム90の量。
2010年4月から11年12月にかけ、47都道府県の
測定所で月ごとに調べた。
                  (以下 略)
 
  ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 私は、明日の質問通告で、以下を予定しています。
 (このニュースに絡んだ部分のみを記載。)
 
(ウ) 学校教育現場での自然観察、体験活動等について、
被曝量のリスク管理の観点から、土壌、泥等の放射性セシウムや
ストロンチウム等含有量の調査及び収穫物の検査の必要性を
認めているが、具体的にいつ行うか。

 ・・・・> 印西市長選挙に絡んで、市民団体から
 「放射性セシウムやストロンチウム等含有量の調査及び
  収穫物の検査の必要性はあるか?」問われた現市長の
  板倉正直氏は「当然ある」と回答しています。
 
  9月定例議会での回答を期待します。
 

 ぐんじとしのり 
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2012年08月20日

違和感を感じました。

 お誘いをうけて、今日19日午後から、勉強会に
出席してきました。
 
  「生活保護 連続学習会」
 〜扶養義務ってなに? 強化されるとどうなる?〜

講師 NPO法人自立生活サポートセンター・もやい
  代表理事 稲葉 剛 氏
             http://www.moyai.net/

 生活保護受給問題で、お笑い芸人次長課長の河本準一氏
が釈明会見を開いてから間もなく3カ月になります。

 生活保護受給による財政負担が国や自治体を圧迫して
いると言う報道がされていますが、本当なんでしょうか。
 
 そもそも、今回ニュースとなった「高額所得者の子ども
と生活困窮者の親」という組み合わせは世間一般的に考えて
ありえるものでしょうか?

 この件については、ある国会議員が暴露し、マスコミは
こぞって生活保護バッシングを始め、大騒ぎとなり、このことを
発端に小宮山洋子厚生労働相は、扶養義務の運用厳格化の
考えを表明しました。

 私自身、非常に違和感を感じていました。

 扶養義務を強化することは私たちに何をもたらすのでしょうか?

 現在の生活保護受給の現状や、扶養義務強化の問題点、そして
今後の社会保障のあり方について、生活困窮者の自立支援を
サポートしてきたNPO法人もやいの代表理事の話が聞ける」と
あって、お誘いの勉強会に出席しました。
  
※ 講師の所属するNPOの窓口には、年間800人を超える
方々が相談に来るが、その3割が30台以下の若年層であり、
多くの場合、彼ら彼女達の親も生活に困窮しているという実態が
ある。(困窮していないのに戻れないケースは、虐待が絡む。)
 
※ 「階層の固定化」という課題があるなかで、貧困家庭の
出身者が「高額所得者」になる道はかなり限定される。
(数少ない選択肢が「芸能人になる」というもの。昔は
スポーツでという選択肢があったかもしれないが、今は難しい。
オリンピックをみればわかる。子どものころからの英才教育。)

※ 厚労省は「貧困の連鎖防止」を目指しているが、高校への
進学率でさえ、80%(通常90%以上)であり、大学進学の道は
事実上閉ざされている。

※ 親族の扶養義務が強化されれば、子ども達は独立した後も
親の扶養という重荷を背負うことになる。(子ども達が巣立った
あと、高齢になった親達が生活保護から抜ける可能性は非常に低い。

※ 「裕福な家庭に育ったこどもには免除される義務が、
生活保護世帯の子ども達には親がなくなるまで課せられる。」
このような社会を公平といえるのか?
 = 扶養義務強化をさけぶ自民党議員の多くは2世議員です。
   「ぜったいにありえない。」

※ これまでも、福祉事務所の窓口で「家族に養ってもらえ」等と
言われ、申請できず、餓死や孤立死に至ってしまったケースが
何例もあり、扶養義務を強化すれば、確実にこうした
「水際作戦」(生活保護の申請権侵害)が増加するおそれがある。

 「働ける人は保護の対象外」
    ・・・働けるという意味は何か?
  
 「家族に養ってもらえ」
    ・・・「福祉が人を殺すとき」 人の尊厳とは何か?
  
 「住まいを作ってからきてください」(「施設入所が前提」)
    ・・・ 習志野市への申し入れ

   >> 千葉県は「最低レベル」

※ DV被害者や親族から虐待を受けた経験のある人は、
ただでさえ家族に扶養照会されることを恐れているのに、
扶養義務が強化されれば、さらに申請にあたっての
心理的なハードルが上がり、生活保護制度にアクセスしにくくなる。
  
※ 不正受給の総額は生活保護費のうち0.4%未満に過ぎない。
一方、生活保護の捕捉率(受給要件のある人のうち実際に
受給している人の割合)は2〜3割にとどまっている。
国がするべきことは捕捉率を上げ、生活困窮による餓死・孤立死を
根絶することであり、扶養義務強化の動きはこれに逆行している。
(テレビや週刊誌の報道を見ていると、いかにも「不正受給」して
いる人が多そうなイメージを植えつけられますが、
実際は全体からすれば1%にも満たないということです。
親族による扶養義務を強化しようという流れは、これまで
家族が抱えてきた問題を社会全体で共有して生活困窮者への
支援を進めていこうとしてきたこれまでの流れに逆行しています。
 生活保護をバッシングすることで、本来生活保護を受給すべき
だった人が躊躇し、助かるはずだった命が助からなくなって
しまっては、何のための報道でしょうか。)

※ 施しではなく、権利としての社会保障を
「生活に困った時に生活保護制度を利用することは、
憲法に保障された生存権の当然の行使であって、決して
恥ずかしいことではない」。

※ 今は生活保護と縁がなくても、誰でも何かのきっかけで
支援を必要とする時が来る可能性はあります。
今はまず何より、生活保護について、正しい認識を持つことが
大切ではないのでしょうか。

 翻って、千葉県印西市。
私自身ももう一度、印西市の内情をしらべてみたいと思います。

 最後に・・・
 NPO法人自立生活サポートセンター・もやい 稲葉理事長。
 こういう人たちがいるから、この国には希望がある。
 間違いありません。

 次回の学習会にも参加します。

== 放射能/放射線対策について == 
 興味深い記事を見つけました。

* 長崎原爆目撃で心理的被ばく 半世紀後でも 
http://www.kyodonews.jp/feature/news05/2012/08/post-6419.html

 1945年8月9日の長崎原爆で、健康被害が出るほどの
放射線被ばくはないと国がしている地域で原爆を目撃した人の
多くは、半世紀を経ても精神疾患の危険性が高いとの調査
結果を、国立精神・神経医療研究センター(東京都小平市)の
チームが8日までにまとめた。

 目に見えない放射性物質への不安による“心理的被ばく”と
位置付け、その状態が長期間続く現状を示した。

 東京電力福島第1原発事故では低線量被ばくによる健康被害が
懸念されているが、たとえ被ばくがないとしても手厚い心のケアが
求められそうだ。

 原爆と精神疾患をめぐっては、国が定めた被爆地域外にいた
「被爆体験者」に対して「被爆体験による精神疾患」を
認めているが、チームによると、心理的被ばくに着目した
研究は少ないという。

 チームは、うつ病など心に問題を抱える傾向があるか
どうかを調べる目的で01年に長崎県で実施した調査を
あらためて検証した。調査対象は長崎市内の爆心地から
半径12キロ圏内に住み、爆音や光を経験したものの、
放射線による身体への健康被害はなかったとされる地域の約350人。

 「いらいらして怒りっぽいか」といった質問への回答から、
精神疾患の危険性が高い人は約75%に上ると判明した。
 
               (共同通信社 2012年8月 8日)

・・・> 国は「知らない」で済ませるべき問題でないと思います。

 ぐんじとしのり 
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posted by ぐんじとしのり at 01:33| Comment(0) | 千葉県印西市 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする