2011年12月17日

好きなものは好き

桜台センターに行ってきました。
 
今日の講演会は・・・
 
放射能汚染(低線量被ばく)からからだを守るためには
 講師:渋谷勝男さん
 (日本成人病予防協会認定 健康管理士)

「放射能問題は一生モノです。」の言葉から
始まった講演会でした。

DSC_0963.jpg
  参加者は30名弱でした。

(参考)
==以下は本日の講演といただいた資料に
 書いてあることをまとめて記載したものです。==

* 3/13〜3/15にかけての放射線拡散状況
 IRSNのデータを示し、福島原発事故で
 飛散された放射性物質は、東日本のみならず
 中部・東海地方そして全国へ飛散したことを説明
 ・・・ 全国各地で影響が出てくるのは
     あたりまえ。
 
* 放射能汚染の世界各国への影響(世界地図)
 海外へ逃げた方もいるが、当初は北中米〜ハワイ
 〜ロシアへ高濃度、中濃度の放射線が拡散していた。
 その後、ヨーロッパの一部を含む北中米地域に拡散。
 日本全土に拡散。
 
 ・・・ 安全だったのはオーストラリアだけ。

「冷温停止」とはいうけれど。。。
ホントに止まったかどうかはさておき、今後廃炉に
至るまでには10年以上かかる。
 
停止状態だとは言っても、原発内のガレキ撤去に
どれくらいかかるかめどさえない。〔当然放射線を
含んでいる「放射性物質」)
  
放射能汚染は、広範囲に広がる。

放射能二次・三次汚染が起きる!?
 下水処理場の汚泥が焼却プラントに送られ、焼却。
 そのプラントが放射線対策をしていなければ?
 当然、二次汚染が起きる。。。

放射能汚染による「晩発障害」
 少量の放射線を長期に被ばくした後。数ヶ月から
 数年以上経過して現れる身体への影響を晩発障害といい
 「急性障害」と対比される。晩発障害には、白内障や
 がん。白血病などがある。
 被ばくした幼児、乳幼児が5年〜10年後に発症する
 ケースが多い。チェルノブイリ原発事故が代表例。
 
福島原発事故の結果は今はでない。
5年後〜10年後にその答えが出ます。
何をすればよいのかが判ったら、その中で
今 できることをすること。
5年後〜10年後に後悔しないためにも。

〔放射線によって人体細胞に何が起きる?〕
・ 細胞のDNAは切れることはないが、DNA遺伝子が
 大なり小なり傷がつく。==>細胞死に至らない程度の
 損傷を遺伝子が受けた場合、ほとんど短期間に修復される。
(ぐんじ注/だから、短期避難、療養も効果あり。)
 しかし、ガンになりやすい遺伝子をつくってしまったり、
 逆にガンを抑制している遺伝子を破壊してしまうことが
 ガン細胞の誘発につながる。

変異した遺伝子の誕生
・ 細胞内にある水分子が放射線の電離作用により活性酸素を
 誕生させ、その活性酸素によってDNAが傷がつき、その
 傷は細胞分裂時に連鎖される。 
 
 >> 子どもたちに特に注意が必要な理由はココにある。
 
 特に胎児・乳幼児をはじめとする18歳未満の子どもたちが
 20歳に向けて体内のDNA細胞が増えている途中なので、
 大人より影響を受けやすく危険。
 (また女性の胎児は卵子を既にもっているので影響が誕生後も
 続き、将来の不妊の原因となる。)
  
〔放射能汚染対策において考慮していただきたいポイント〕
 認識すべきこと
  * 放射性物質の放出は微量でも続いている。
  * 主な被ばくは外部・内部・医療被ばく
  * 遺伝子の損傷は、たった一度の被ばくで起きる。
  (すべての方は被ばくし、遺伝子が程度の差はあれ
   傷ついていると認識すべき。)
  * 晩発被害の影響は数年以上経てから現れる。
   =>半年〜1年経過後に初期症状(下痢、発熱、
    鼻血、疲労感、脱力感、アレルギー症状等) 
  * 子ども(胎児、乳幼児も含む)・妊婦が晩発被害を
   受ける確率が大人より高い。
 もっとも認識すべきこと
  * 人体への低線量被ばくは避けられないし、
   低線量被ばくをしていない人はいないだろう。
     ==> 体内に放射性物質は取り込まれて、
    「細胞」がダメージを受けていると想定した
     対策が重要。  よりよい対策方法とは?
 
  + 体内に放射性物質を取り込まないようにする対策
    (食べない・飲まない・近づかない)
      ・・・ 不十分、安心できない
     ==> 体内に取り込まれた放射性物質からの
      ダメージを「軽減する」ための対策、低線量被ばく
      (放射能汚染)に対抗できる身体にすることが重要。
 
    @ DNAの修復力向上・保護・活性化できる対策
    A 活性酸素を除去する対策
 
 
〔将来にわたって放射能汚染から人体を守るためには〕
 放射線による細胞へダメージを与える活性酸素に対する
  抗酸化栄養素の摂取。 
 DNAを活性化して、DNAの傷の修復能力の向上を図る。

 ==> 抗酸化栄養素の中でもカノテノイドの摂取は必須。
  ・・・主なカノテノイド
      αーカロチン、βーカロチン、リコピン
      ルテイン、ゼアキサンチン
      カプサイシン、アスタキサンチン
  
自分で安全の「しきい値」をつくる。

市場に流通している食品は安心とわりきって、野菜を多く取り、
放射線による細胞への悪影響を修復できるようにするという考え方も
あると思う。

放射線は減らないので、抗酸化物質に対抗できるような身体を
自分自身つくりあげることも必要ではないか。
 
講師は開き直っていて、原発事故後、神奈川県内で福島産の野菜が
大量に安価で販売されていた際には「食べたいものは食べたいし」、
大量に買い込んで食べたとのこと。
これは自分自身が放射能物質を含む食品を摂取しても対抗できるという
自信があるため。(放射性物質によって、そもそもの野菜の栄養素が
マイナスになるわけではなく、唐辛子のようなプラスがされていると
同じように考えればよいのではないか。)


DSC_0964.jpg
早口の講師でした。
それでも楽しく聞くことができました。
(今まで聞いた放射能対策の講演会では聞けなかった、
最後は「栄養士」さんによる講演会のようでした。
ありがとうございました。)
  

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posted by ぐんじとしのり at 23:57| Comment(0) | 放射線問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする