2011年09月13日

クリーンセンターと放射線問題

今日で市議会9月定例議会は一旦議案の審議が終了し、休会と
なります。(委員会付託された各議案の審議が明日以降スタートし、
詳細な議論が行われます。)
 
本日は議案の審議についてご報告を考えていましたが、
多くの方からクリーンセンターの放射線問題について、問い合わせが
ありますので、以下にまとめて記載したいと思います。

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印西地区環境整備事業組合では「放射性セシウム」の放射線量が
8000Bq/kgを超える「焼却灰」を保管していますが、昨今、
マスコミで事実を誤認するような記事が見受けられ、不安を訴える
内容の問い合わせが多いことから、以下に記載させていただきます。

基準値を超える「焼却灰」はどこにどれだけあるのか?
−8/29現在で
  印西クリーンセンター場内に 約125トン
  最終処分場内倉庫に      約20トン
    合計          約145トン

 *9/9付 のブログの後半で記載させていただいた通り、
  最終処分場内倉庫にある「焼却灰」については、
  今日、明日中には全て印西市クリーンセンター内に移送。
(言い換えると、明後日には145トン全て印西クリーンセンター内に
 仮置きという状況になります。)

あとどれくらい保管できるのか?
 大前提として、現在は基準値を超える焼却灰は「増えていません。」
 ですから、もし、発生したらどのくらい保管できるのかということに
 なりますが、まだ印西クリーンセンターでは「余裕があります。」
 ということです。

現在、どのような状況で保管しているのか?
 以下、写真を添付します。

CLセシウム.jpg
 煙突の真下、東側に2箇所に分けて置いてあります。

CLセシウム3.jpg
 丈夫なシートで上を覆ってフレコンバッグに入っています。
(当初、ドラム缶の手配が間に合わなかったため、入れています。)

CLセシウム2.jpg
 画面奥。雨がかからない屋根付のスペースにシートで覆われ、
 ドラム缶が積まれています。(手前のドラム缶は空です。
 もし、今後、基準値を超える飛灰が発生した場合には
 ここに入れていくということになります。)

 尚、空間放射線量はブルーシートの真上等では
「少し高くなりますが、3メートルも離れると周りの数値と
 変わらなくなります。」とのことです。(詳しい数値は後日提示。)
 + γ線は鉛で完全に止めることができますが、ドラム缶や
  フレコンバッグでは止めることができないため。
  しかし、近づいて仕事をしたり、まして上で寝るわけではないので
  心配ないでしょうとのこと。

現在、焼却灰はどう処分しているのか。
 最終処分場には送らず、一時的にクリーンセンター内で保管し、
 一部を市原エコセメントに送っています。
 (私のブログ 8/31付 をご覧ください。)
 今後については、基準値以下の焼却灰についてはもともとの
 最終処分場である、市内大廻地区の理解を得て、最終処分場に
 送りたい意向です。(今後、話し合いを進めていきたいとのこと。)
 
煙突から放射性物質は漏れてないのか?
 「飛灰」を除去するためにフィルターがあります。
 そのために、「放射性物質が漏れていることはありません。」とのこと。
 + 現在は、飛灰の数値も基準値を大幅に下回っています。
 また、飛灰が基準値を越えていた際に、煙突で数値を計測しましたが、
 その際も「不検出」でしたので、大丈夫だろうと私は判断しています。
 (私のブログ 8/3付 にて掲載。)

放射性セシウムの焼却灰問題。
環境省の方針にどのように対応していくのか?
 環境省ではセメント固化を前提に3つの埋め立て方針を
 発表しています。(8/31に全国の都道府県に通知。)
 しかし、その方針については「中間処理のやりかたが明確でない。
 最終処分場に対して安全性を理解してもらえないだろう。」との
 批判がでているため、印西地区環境整備事業組合においては、
 現在の仮置き場に余裕もあるため、他自治体の動きを見ながら、
 あわてずに対応していこうと考えているようです。
 
===そのほか/放射線問題 ===

* 市庁舎内に放射線対策室
9日付 ブログで紹介しましたが、昨日正式発表されました。
「放射線対策のため、9月12日から環境保全課内に放射線対策室を
設置しました。放射線対策室では、放射線対策や情報の収集などの
業務を行います。環境保全課放射線対策室(内線366〜368)」
 ・・・・職員は3名体制です
 
* 印西市では県の緊急雇用創出事業として「放射線量測定事業」を
実施するとのことです。
 
--- 市のHPより --------------
『放射線量測定職員募集について』2011年9月13日
『放射線量測定職員の募集』
 平成23年度千葉県緊急雇用創出事業として、放射線量測定事業を
 実施します。

つきましては、下記の通り従事者を募集いたします。
◎受付期間…10月17日(月)〜10月21日(金)
◎募集定員…8人。
◎賃金…時給830円(交通費支給)。
◎面接会場…印西市役所 農業委員会会議室。
◎応募資格…離職を余儀なくされた失業者で市内在住の者(要運転免許)。
◎雇用期間…11月1日(火)〜平成24年3月31日(土)
 (週3〜4日程度勤務) −勤務開始は11月1日からとなります。
◎申込方法…履歴書(写真貼付)持参。

* 千葉県では県内6箇所に放射線量測定装置(モニタリングポスト)を
 設置するとのことを明らかにしました。県議に確認したところ、
 場所については最終的に決定するまでは公表できないとのことでした。
 しかし、県議会の補正予算には計上されていますので、近いうちに
 設置されると思いますので、詳細わかり次第、各位にご報告いたします。
 
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posted by ぐんじとしのり at 23:57| Comment(0) | 放射線問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする