中部大学教授の武田邦彦教授の講演会【19時〜21時】
「こどもたちのみらいのために」に出席してきました。
開始前の会場
会場いっぱいの700人
男女比も半々。お年寄りから子ども、赤ちゃんを抱いた
若夫婦まで、まんべんのない層で集まり、この問題に
対する関心が高いことがわかりました。
はじめに原子力発電所は日本で稼動すべきではないと
いう話から、セシウム137について、子どもたちへの影響
など1時間にわたり講演され、その後事前質問への回答、
会場からの質問回答と盛りだくさんの内容の2時間。
(丁度、真ん中あたりの席に座ることができました。
講演を行う武田教授。小さく見えます。。。)
会場いっぱいの700人の聴衆全てが満足できる内容だったと
私は思っています。(しかし、講演会に関する資料−レジメの
配布はなし。以下に私がメモした内容を記述します。)
== 講演会内容 (抜粋してランダムに記載) ==
*汚染された汚れた日本を今後どのようにしていくか?
福島第一原発で放出された放射性物質とは
−よく引き合いに出される広島での原爆だが、
その10000倍の放射性物質が生成され
そのうちの1/100が漏れた。
つまり、広島での原爆爆発の100倍漏れた。
広島は一瞬だが、福島は長い間かかって漏れている。
(原発とは、この放射性物質が生成される際の熱を
充分な監視下で利用することが前提となっているが
そもそも日本のような地震大国で多数の原発を
つくることが無理だった。ー武田教授は、かつて
原発の耐震設計の委員だった。)
世界最大の原発は柏崎刈羽原発。
なぜ、日本にこのような原発があるのか?
原発が立地されると交付金800億が地域に落ちる。
しかし、震度6で耐えられるかどうかといった設計に
なっていない。日本全国の原発が同様の状態。
(実際に今回の地震で太平洋側にあった原発は全て
運転停止状態になっている。)
・・・世界を見渡せば、地震のあるところには
原発はほとんどない。原発が安全というなら、
フランスのように田んぼの真ん中に原発があっても
いいはずだが。日本はなぜ寒村にあるのだ?
*セシウムは有毒物質
青酸カリより危険。毒物としては2000倍危険。
セシウム137を0.1mg飲むと死ぬ。
見える青酸カリ。見えないセシウム137。
致死量が見えないから危険。
*福島原発から放射性物質は飛んできているか?
飛んできているが、気にするほどではない。
覚えておかなければならないのは、3月には現在と
比較にならないほど、落ちてきていた。
具体的には、既に地表に1円玉10000円分の
セシウムがあると仮定すると、今は毎日空から
1円づつ落ちてきているかんじ。
(ぐんじ注=どの範囲でという説明はなし。)
問題にすべきは、月に空から落ちてくる30円を
心配するよりも、身の回りに落ちている
10000円をどうするのか?ということ。
(とにかく身の回りを除染をする。)
*8月中下旬 放射性ヨウ素の値が上がった。
理由は不明(調査中)
ただ、値があがったとは言ってもその量は、
3月の10000分の1程度。
*今、生活に気をつけなればならないのは、
生後半年から7歳くらいまでのこどもたち。
(極端なことをいえば、この子どもたちを守れれば
次に影響があると見られる胎児から10歳くらいまでの
子どもたちや若い女性たちへの影響はその1/3程度
だろうから、とにかく基準は子どもたちにすべき。)
・・ チェルノブイリでは甲状腺に異常が見られたのは
生後半年から7歳くらいまでの子どもたち。
ただし、当時10歳だった女の子は当時は影響が
全くないように思えたが子どもを生む時になって不妊に悩む。
(放射線はDNAを傷つけるため、いつどのDNAが傷つき
その傷ついたDNAが、いつ使われるかによって影響が
どう出てくるかがわからない。その傷ついたDNAを
使ったときに初めて影響がわかる。)
胎児への影響は少ない?
−お母さんの体が防御壁になっている?
*私たちは放射線について「何も知らない」ので
放射線に充分注意するとともに、「これならいいや」という
気持ちも持ったほうがいい。
*科学一般における国際合意
「科学的にわかっていないことは、安全サイドで規制する。」
これが「予防原則」です。
例として、二人の子どもがいました。おなかが減った。
冷蔵庫に腐っているかどうかわからない「食べもの」がある。
腐っているかどうか、わかるのはそれを保管していた
母親だけだ。。。。
この場合に二人の子どもが「食べもの」が腐っているか
どうかは「議論しない」という立場に立つ。
(安全か危険かはわからないから。)
母親が帰ってきてはじめて判断できる。
議論するのは止めましょう。
* 1mSV/年と20mSV/年の意味。
武田教授は1mSV/年であれば大丈夫だという立場に立つ。
20mSV/年の意味は。。。。
子どもたちに学校に行って1年間毎日2回「レントゲンを
撮りなさい」と言っていることと同じ意味だと説明。
(年に200日学校に行くと仮定)これが当初、国が決めた基準。
「あなたが親ならどう考えますか?」(武田教授)
* 焼却灰や下水汚泥で高濃度の放射性物質が検出。
「これは喜ばしいことだ。」(断言)
なぜなら、身の回りにあった放射性物質が廃棄物に集まったことに
なるので、あとはその廃棄物を管理すればいいだけなので、
身の回りの環境が改善されたと考えるべきである。
どこから廃棄物に来たか?身の回りから来たと考えるべき。
* 食材について
今後は魚に注意。地上にはでていないと考えられるが
「放射性ストロンチウム」が相当、海に流れていると考えられる。
特に小魚の骨は食べない。(切り身は問題ない。煮る。)
* ストロンチウムは骨にたまる
米についてはセシウムがたまりやすいのは玄米の胚の部分であり、
玄米は食べないほうがいい。白米についてはほとんどセシウムは
入らないし、よく洗えば大丈夫。(ぐんじ注/ と、いいつつ、
福島産や関東の米については食べないほうがいいかもという
発言もあり。よくわからない。)
野菜についても、よく煮ると1/5になる。
水は公的な水は大丈夫。不検出という表現が心配だという声も
あるが、問題ない。逆に井戸水や地下から染み出てくる
「富士山の水」といったようなものにセシウムが残る可能性がある。
魚 ・・・ 注意
肉 ・・・ 牛肉は全頭検査品、輸入品をすすめる。
卵 ・・・ 大丈夫だろう。
* 日常生活について
(先述の通り)今はほとんど空からは落ちてこない。
問題なのは地表に残る放射性物質。土にべったりくっついている
可能性が残る。風があっても今は簡単には舞い上がらないだろう。
家の中を徹底的にふき掃除すべき。風では土・砂ぼこリが
ひどくない限り、「4階以上で生活していれば問題ない。」
−土の上に行かない。(土を払う)
−樹木の葉に注意。(枯葉)
−また、外から帰ってきた際には衣服を払う。
(お父さんが酔っ払って帰ってきて、そのまま布団で寝る。
・・・やめたほうがいい。)
* 自然放射線と人工放射線
同じ。ただし、自然放射線が高いところに住んでいる人と
日本人を比べるのは妥当ではない。人は長い間かけて環境に
なじんで生活できる。(オーストラリアに移住してきた
英国人の皮膚がん発生率が英国内で暮らしている人に比べて
格段に高いことからもわかる。 ※ 紫外線の量が違う。)
そもそも比べることに意味があるのだろうか。
放射線量の計算においては足し算が基本。
* 細野発言
「原発事故で放射性物質に汚染されたがれきや土壌の
最終処分場について」 細野環境大臣は4日の会見で
「福島の痛みを日本全体で分かち合うことが国としての
配慮だ」と述べ、福島県以外に設けたいという考えを示しました。
・・・> 武田教授は「絶対にダメ」
「放射線を日本中にばらまくつもりか?
子どもたちは日本中どこにもいけなくなる。」
(そのほか、日本政府への批判がたくさんありましたが、割愛)
* プルトニウム
もれている。が、量は微量で福島原発から、
10k四方程度しか健康影響はないだろう。
(ただし、海には大量に出た可能性がある。
しかし、プルトニウムは肺に吸い込んだときのみ影響が
でてくるので、想定する必要はないに等しい。)
* できれば。。。
西日本に避難。西の食材を買う。上層階に住む。
親が子どもに最大限の配慮をする。
気にしない親よりも子どものリスクは1/10になる。
* セシウムに関しては、摂取しても3ヶ月程度ででてくる。
「代謝」をよくすること。
栄養バランスを考え、よく食べさせ、休息をとらせる。
=武田教授は、5年で5mSVなら大丈夫だろうと考えている。
江戸川区での講演だったので、「今年はもう2mSVは行くと
思うので、来年以降気をつければ大丈夫だ」という発言を
していました。
・・・ 全部、書ききれていませんが、以上のような内容の
講演会でした 参考になれば幸いです。・・・・
* 個人的には印西市にお呼びして話をまたお聞きしたいし、
市民の皆様にも聞いていただきたいと思っています。
===そのほか/放射線問題 ===
本日確認しました。
* 9/10(土曜日)のブログに記載した記事。
「除染計画で(東京電力)に協力要望」
印西市も要望に行きました。
ただし、9/9(金曜日)当日は市長以下部長まで
議会でしたので、担当課長が要望に出向いたそうです。
東京電力の回答を待ちたいと思います。
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