2011年09月08日

「葛藤と覚悟」

「子どものことを考えるとどうなんでしょう?」
「ママたちは文書の配布を求めています。」
「でも、子どもたちはみんなと一緒、同じでと考えています。」
「ママたちは子どもたちのことを考えて言っているわけです。」
 
今日の議会終了後の教育委員会での課長と私の話合い。平行線。

今日も私のブログでは、火曜日の私の一般質問の質疑を
掲載させていただきます。
   
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1.放射線被ばくについての対応について
(5)食物の放射線汚染に関わる給食等の提供について
○学校給食の提供について,市では大手業者が安全なものを
提供しているというが,その情報を広く市民に公開する予定はあるか。
その情報は、業者から文書により証明され、安全かどうかの判断を
しているのでしょう。

(回答/市長)
学校給食で使用する食材は,4月より,食品の安全情報の収集に
努めるとともに、出荷制限になった食材については、一切使用せず、
産地がはっきりしている食材だけを使用し、給食の提供に努めて
おります。また、1学期に使用した食材の産地につきましては、
給食センターのホームページにおいて公表をしており、2学期以降も
産地の公表についても,継続して実施していく予定でございます。

さらに、全ての納入業者に文書で、食材の産地及び出荷時期および
放射線量測定結果の証明書が出せるものについては提出するよう、
申し入れを行いました。
 今後、市に放射能分析機が導入され、印西市産の農作物の測定が
実施される予定ですので、この分析結果の情報をもとに、給食で
使用する印西市産の農産物の安全性を確認しながら、安全で安心な
美味しい給食の提供に努めてまいりたいと考えております。
  
<解説> この質問は「給食の食材」についてだけでなく、
この質問のあとに、そもそも論から言えば、「給食の提供」に
ついて、選択性もありだろうというのが前提になっています。
 
a.「給食の食材」について
* 給食での牛肉の使用について
  ・・・給食のハンバーグやミートソースなどで、牛肉を
  一人当たり8g程度使用していましたが、9月、10月の
  給食では、牛肉を使用せず、豚肉や鶏肉を使用する予定です。
  (私からは再開については慎重になるべきだと伝えています。)

* 魚の使用については情報公開されていないが。。。
  ・・・魚は生で出すものではなく、煮たり、焼いたり加工を
  するものですから。。。。
  (理由になっていない。。。基準値以下ですが、魚でも
  セシウムが検出しれていると思われるものも使用しているはず。
  情報公開を求めていきます。)
 
* 産地の公開が学期に1回とは少なすぎ。頻度をあげるべき。
  また放射線量の測定もすべきでは。
  ・・・産地の公表については、1学期の給食終了後に、公表して
  おりましたが、今後は一月ごとに公表していく予定です。
   給食の放射線測定につきましては、先進自治体の事例を
  調査研究してまいりたいと考えております。
  (今日、8日に改めて給食の放射線測定について確認したところ、
 「食材の放射線測定を行うが、当日の食材は難しいが、
  どのような方法で何種類くらい、いつ行うかを検討している。流山、
  柏と同じレベルでは可能だ。」との回答をもらいました。)
 =流山、柏とも簡易型放射線物質分析機器による「サンプル検査」です。

b.「給食の提供」について
 放射性物質が気になり、内部被ばくを考えると給食を食べさせたくない。
 「学校より給食を選択性にするといった文書を出せないだろうか?」
 あるママから以下のような文面をいただき、この文面をそのまま
 市議会本会議で読みました。

 「お弁当を持たせる正当性みたいな…通行手形みたいな感じで、
 出してもらいたいなぁと思います。」
 「クラスに3人くらい、お弁当の子が出れば、お弁当にすると
 話していました。お弁当を持たせたいママの共通の思いだと思います。」
 「文書を出した事により、お弁当を持たせる方が何人が出てくれば、
 悩んでいるママも、お弁当にしようと思えるようになるかもしれません。」

(回答/教育部長)学校給食は、学校給食法に基づき、教育の一環として
 提供しているもので、食育を推進する上で、生きた教材としての給食の
 提供は大変な重要なことと考えております。

(解説)結果的に市議会本会議では給食を「選択制にする」という文書を
 出すということに同意は得られませんでした。しかし、現在でも、教諭に
 申し出ていただければ市としては相談に応じるとのことです。
 
 しかし、言い出せないママたちがいるので、どうしようかと思い、
 再度、今日、教育委員会に行って話をしてきました。。。
 
 その会話が冒頭の文書です。
 
 平行線のまま。今日も終わりました。
 教育委員会は、食べてない子どもたちの気持ちを考えると文書は
 出せないといいます。いじめの対象にならないように。
 仲間はずれとなることのないように配慮したい。
 
 ママたちの気持ちもわかります。将来のことを考えると。
 我が子のことを考えると。
 
 私自身も葛藤のなかで子どもたちへの「給食の提供」について
 考えていますが、文書の提出を求め、ママたちには子どもを
 絶対に守るという覚悟が必要なのだろうと思います。    

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** 正式には、明日(9日/金曜日)に発表されますが、
「千葉県の放射能問題対処方針(案)」が示されました。
 
 放射能問題を含む福島第一原発事故に関わる対処方針

【健康への影響】「外部被ばく及び内部被ばくからなる低量の
放射線を長期間被ばくした場合の健康への影響については、
過去に蓄積されたデータがなく、特に放射線への感受性が高いと
される子どもたちには、長期的に何らかの影響を及ぼす可能性が
否定できない。」

【子どもの健康への影響調査】「子どもが低い量の放射線を
長期にわたり受けた場合の健康への影響に関する調査が
実施される必要がある。」
(保護者や住民の方々の問題認識をもとに、県議会で再三に
わたり主張・提言してもらってきた内容が反映されているようです。
印西市も基本認識共有を。)

「国に対し、子どもが低量の放射線を長期にわたり受けた場合の
健康への影響の調査方法について、早急に検討・公表すると
ともに、都道府県・市町村との連携の下、調査を実施し、
継続して健康状態の観察を行い、その結果及び評価を
国民に対しわかりやすく公表することを要望」

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posted by ぐんじとしのり at 23:52| Comment(2) | 放射線問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする