2011年08月21日

白井市・放射線に関する講演会

「放射能を正しく理解し、落ち着いて行動しよう。」
白井市主催で今日、午後2時から文化会館大ホールで
講演会があると話を聞いたので、印西市で開催された
講演会と比較するためにも出席してみました。

講師:独立行政法人 放射線医学総合研究所
 放射線防護研究センター 上席研究員 山内 正剛 氏

白井市講演1.jpg

率直な感想を申し上げれば、印西市の説明会よりも
会場も広く、参加人数も多く、内容もわかりやすかった。
(手話通訳つき)
   
白井市講演2.jpg

参加者は150名くらいだったでしょうか?

説明会自体は、舞台上に大きなスクリーンを設置し、
パソコンと同期させての説明でした。しかし、印西市での
講演会と違い、説明に使ったパワーポイント原稿のタイトル
−100枚分を「講演要旨 白井市講演会アウトライン」と
いうことで100行に亘って、書き出し、参加者全員に
配布して、何を説明するかがわかりやすかったことが
あげられます。=A4/1枚の裏表の資料ですが、
それでもどのような説明があったのかはよくわかります。
(内容はわかりやすかったが、その内容に私自身が
納得したかどうかは別問題ですが。)
  
しかし、今日の説明では例として「広島・長崎に投下された原爆」の
後の追跡調査を行いました、また「チェルノブイリ原発事故」の
後も同様に追跡調査を行って、データをとってきたましたが、
結果としては染色体異常や遺伝的影響は殆どなかったとの発言が
あり、今回の福島原発の事故についても心配はなかろうとの説明に
終始した気がします。
(もちろん、年間100ミリSV以下の放射線を浴びた場合の
データがなく、「健康的な影響についてはわかりません。」と
発言はされていました。)

本当に信頼に足りる講演会だったのか?
(今の放射線量でも「即、避難だよ。」といわれることを
決して期待しているわけではありませんが、「安心」「安心」
ばかり強調することがかえって不安を感じさせます。)
  
そもそも、今日の説明会で何度か「(放射性物質の)外部への
放出は止まっています」との発言がありましたが、だとすれば、
各地で「除染」をしているところがありますが、その後は、
数値が上がらないはずなのに、「元の数値」に戻っていくことは
どうやって説明するのでしょうか。。。

本日の「講演会」で使ったパワーポイント資料の説明より。
      
79 ご心配な方は
  ・・・ セシウムは土壌に蓄積されるので、
   「風の強い日には吸い込みに気をつける。」
   「雨の降り始めには、舞い上がった土ぼこりが落ちて
    くるので注意が必要。」
   「核種の放出情報があれば、注意して聞く。」
  
85 キノコはセシウムを蓄積します。
  ・・・ スーパーで売っているものはハウスモノなので
   心配ないだろうが、「きのこ狩り」に行こうとする
   方は要注意。なぜ、キノコがセシウムを溜めるのかは不明。
 
89 うちの庭には、放射線量の高い場所があるのですが?
  ・・・ γ線は直進性が強いので周りから飛んでくることが
   多い。周囲だけ洗浄しても、空間線量が減らないことは
   多々ある。(地表面は凸凹しているところが多いので、
   −原始レベルで見ると山と谷に相当、横からの放射線は
   遮られやすくなります。)
 
90 洗濯物を外に干しても大丈夫でしょうか?
  ・・・風が強いときには細かい土とともに飛んできて
   洗濯物に付着することがあるが、セシウムだけを考えるので
   あれば洗濯物でセシウムがとまることはなく、透過する。
 
93 自家用車を洗うときは
  ・・・セシウムはツルツルしたところには留まらないので、
   ボディには付着しない。気になる方はタイヤについた泥に
   注意をすればいい。

95 しきい値無し直接仮説
  ・・・100mSV/年以下の影響はわからない。 

27日午後開催される印西市での「講演会」も今日の白井市レベルは
行ってほしいものだと期待しています。
         
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posted by ぐんじとしのり at 23:52| Comment(2) | 放射線問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする