2011年08月31日

「エコセメント」ご存知ですか?

今日は「クリーンセンター次期中間処理施設整備等特別委員会」が
開催され、「クリーンセンターの焼却灰から検出された基準値を
超える放射性物質について」が主な議案として討議されました。
 
私自身は「環境整備事業組合」の組合議員でもあり、
印西市を経由せずとも、情報は直接、組合議員として
入ってくると思っていたのですが、先般、このブログでも
記載している「焼却灰の主灰と飛灰」について、新たな事実が
判明しました。
 
そもそも、「焼却灰の主灰と飛灰」の処理については、
それぞれ8000Bq/kgを超えた場合には「環境省の焼却灰の
処理方法の検討結果がまとめられるまでは、一般廃棄物最終
処分(管理型最終処分場)に場所を定めて、一時保管している
すること」となっています。
 
しかし、印西市地区環境整備事業組合では、主灰と飛灰を
1:1でまぜて、8/11から(株)市原エコセメントに
出荷していることが今日、特別委員会のなかで公表されました。

私自身は、たとえ、双方とも基準値以下であっても、
「エコセメント*」として利用するのはいかがなものかと
思っています。

* 市原エコセメント株式会社のHPです。
  「エコセメント」とは何かも記載してあります。
  5−6年前に私は視察に行きました。

  http://www.ichiharaeco.co.jp/

さらに驚くことに、「基準値」という考え方にも、認識の違いが
あり、私自身は、焼却灰のセメント化については、100bq/kgという
国交省のガイドライン(法的拘束力はない)が出ていると思って
いましたが、今回の数値での出荷ははるかに上回る数値です。

なぜ、出荷できるのでしょうか?
この点について、今日の特別委員会で追求したところ、「他の
原材料との混合・希釈等を考慮し、市場に流通する前に
クリアランスレベル100bq/kg以下になる物は利用可能」との
ことでした。 −焼却灰が8000Bq/kg未満であれば、原料と
しても出荷しても問題なく、あとは「市原エコセメント」が
100bq/kg以下の製品にしてくれるだろうと回答がありました。)
 
こんな認識でいいのでしょうか? 
「製品にして、100Bq/Kgならいいだろ?」

そもそも、エコセメントを使って製造されたコンクリート製品は、
「千葉県土木整備部」の優先使用品目の指定を受けています。
また、官民を問わず県下における開発事業には、その使用と報告が
義務付けられており、公共事業における総合評価入札方式の
評価点(地域貢献度)の評価品目のひとつとなっております。
 
通常ならば、リサイクルの観点からもエコセメントの欠点に
目をつぶっていてもいいかもしれません。(使用場所によるけれど。)

しかし、今回は話は別です。「100Bq/Kgならいいだろ?」という
観点で「千葉県土木整備部」は使用するのでしょうか?

こんな千葉県でいいのでしょうか?
そして何よりもこんな考え方の環境整備事業組合でいいのでしょうか?
  
一方、エコセメントのために出荷できない場合には8/29現在の
「焼却飛灰の保管在庫」とこれから焼却後に放射性物質が発生する
ことが依然として考えられる「焼却飛灰」をどうするのかは
しっかりと考え、県や国に対しての要望をしていかなくては
ならないと思います。
  
 * 8/29現在の焼却飛灰の保管量
   − 印西クリーンセンター場内      約125トン
   − 最終処分場内倉庫(印西市大廻−おおば)約20トン

難しい問題です。しかし、なんとかクリアーしていかなくてはなりません。
     
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posted by ぐんじとしのり at 23:54| Comment(1) | 放射線問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年08月30日

請願と陳情

昨日、「議会改革推進特別委員会」が開催され、
議会改革の基本的な方向について話し合いが開始されました。
 
話し合いに先立ち、会派から議会改革についての意見を
まとめて出してほしいとの要望があり、私は二人で会派を
組んでいるので、雨宮議員(小倉台)と打ち合わせて、
改革の具体的な項目を提出しました。
 
今日は一つ、紹介したいと思います。

======================== 

市民参加について
(1)陳情について
 印西市の場合、ほとんど資料配布で終わっているが、
 請願と同様に陳情も取り扱いをすべきではないか。
 (船橋市は同様に取り扱っている。)
(2)請願、陳情の提案理由について
 市民自らが、たとえば議会運営委員会で趣旨説明を
 行うことを取り入れてはいかがか。

========================

市民の皆様が、市政について意見や要望がある場合、
請願や陳情を提出して市政に反映させることができます。

請願や陳情は,どなたでも提出することができます。
また、内容も印西市の全ての事務に及び、さらに印西市の
公益に関する事項も含まれます。

議会に提出された請願は、慎重に審議され、その内容が
妥当と認められるものは採択し、市の事務に関するものは
市長等へ送付されます。その処理の経過,結果については
議会でその報告が求められます。

請願と陳情との違いは、請願では提出の際,紹介議員(請願の
内容に賛意を表する議員)の署名が必要ですが、陳情では
議員の紹介が必要ではありません。

しかし、印西市においては陳情については市の事務に関する
事項であっても、議員に配布されるのみで、審議されることは
ほとんどないのが現状です。

そのため、私と雨宮議員は全ての市民の要望は受けるべきでは
ないかと考え、上に記載するような「議会改革」の要望を
上げさせていただきました。

昨日は、議会運営委員会も開催され(私は委員ではなく、
雨宮議員が委員として出席している。)、市民からの陳情も
出ましたが、残念ながら顧みられることなく、今回も配布で
終わっています。・・・この配布ではなく、「審議せよ」と
主張したのは他に共産党の山田議員のみです。

「これでいいの?」
「だめじゃん・・・」と私は思いますが。
 口だけの市民参加は不要です。
  
====(続)放射線等に対する対応について======

昨日、印西市から郵送された市議への文書を紹介しましたが、
多くの皆様から質問があり、何点かを紹介させていただきます。

* 誰が清掃作業をするのか?子どもたちにさせたくない。

 ・・・ 基本は業者が行う。見積もりをとっている。
   保護者からボランティアの声があれば、受けたい。

* 給食の食材の公表は現在のレベルか?

 ・・・ 9/6(火曜日)の議会本会議で追求していきます。
  今の印西市の公表データがHPから探しきれませんが
  (公開されていない?)、非常に大雑把なものであり、
  市民の不安を払拭できるものではないと考えています。  

* 公立と私立幼稚園の対応に格差があるのでは?

 ・・・ 「公」と「私」の差です。私立幼稚園は主に
  学校法人が経営し、その管轄は「千葉県」です。
  印西市としては、相談があれば対応できるとしていますが、
  印西市と私立幼稚園との間でさらなる話し合いを進めて
  いただけるように双方に働きかけを行ってまいります。
 
 参考・・・
(1)市において各幼稚園、保育園の放射線を定期的に測定し、
 公表するとともに、必要に応じて、放射線簡易測定器の貸出しを
 行う。 << 私立幼稚園からの要望により実現しました。

(3)各幼稚園、保育園が放射線量低減化策を実施しようとする
 場合には、支援を行う。

  << ぜひとも保護者の方々ともども、理事長先生や
   園長先生と話し合いを行い、市への働きかけを行って
   いただければと思います。
 
 * もちろん、私も協力を惜しみません!
   
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posted by ぐんじとしのり at 23:58| Comment(0) | 議会改革 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年08月29日

印西市の放射線対応

今日は午前中から市役所で会議。私は「代表者会議」と
午後1時30分からの「議会改革推進特別委員会」に出席し、
他の議員とともに議案について討議を行いました。
(詳細は後日、このブログでご紹介を予定しています。)

会議終了後、今日、発表されると聞いていた印西市の
「放射線等に対する対応について」、環境保全課に
立ち寄り、市議あてに郵送を予定していた文書を入手しました。

以下、当該文書「放射線等に対する対応について」を
全文を原文のまま、転載します。

==ここから=====================

     放射線等に対する対応について

放射線問題に関し、印西市としては、安心感を高めることが
できるようにする取り組みが必要との判断から、子供たちの
利用する施設を優先に、放射線量の低減化に資する取組みを
行ってまいります。

1.市立幼稚園、小学校、中学校、保育園

(1)各幼稚園、小学校、中学校、保育園の放射線量を定期的に
定点測定し、公表するとともに、放射線簡易測定器を配備し、
詳細に測定する。

(2)各幼稚園、小学校、中学校、保育園に積算線量計を配備し、
人に対する積算線量を測定し、公表する。
 
(3)各幼稚園、小学校、中学校、保育園内の側溝等について、
清掃・洗浄を行う。

(4)各幼稚園、小学校、中学校、保育園において、芝生の
刈り込み、除草、枯葉や落ち葉の処理、樹木の剪定等の日常の
清掃活動を通して、放射性物質がたまりにくい環境を整える。
 
(5)給食の食材については、今後も、食材の産地を公表すると
ともに、食品の安全情報を収集し、安全が確認されたものを使用し、
安全・安心な給食の提供に努める。
 
(6)放射線低減化対策についての実証実験を行い、その結果と
その後の推移を踏まえ、放射線量が市内で相対的に高い校庭、
園庭から、実施していく。

2.私立幼稚園、保育園

(1)市において各幼稚園、保育園の放射線を定期的に測定し、
公表するとともに、必要に応じて、放射線簡易測定器の貸出しを
行う。

(2)人に対する積算線量を測定のため、各幼稚園、保育園に
積算線量計の貸出しを行う。

(3)各幼稚園、保育園が放射線量低減化策を実施しようとする
場合には、支援を行う。

3.公園
通常の管理業務の中で放射線量の低減を図るとともに、放射線量
低減化対策等についての実証実験を行い、その結果とその後の
数位を踏まえ、放射線量が市内で相対的に高い公園から、実施していく。

===============ここまで 原文のまま=====

【放射能量測定結果 印西地区 環境整備事業組合】
 
 8/22(試料採取結果)− 8/22(試料測定)

放射性セシウム(CS134+CS137)主灰   1149 Bg/Kg  
                飛灰  4190 Bg/Kg
2回連続で飛灰は基準値8000Bg/Kgを下回りました。
だからといって油断は禁物だと考えています。
(放射性ヨウ素は不検出 検出下限 主灰 16 Bg/Kg  
                 飛灰 28 Bg/Kg )


【印西市産米の放射性物質検査結果のお知らせ】

 放射性セシウムは検出されず。
 本調査として市内7地点での玄米を分析した結果。

 8/26に採取。以下の7箇所全てで「検出されず。」
 発作、小林、宮内、結縁寺(以上 旧印西市)
 酒直ト杭(旧 本埜村)吉高、岩戸(旧 印旛村)

 「検出されず」とは、放射性物質が存在しない、
 または定量下限値以下であることを示す。
 なお、定量下限値は。。。
 放射性セシウム134、137とも 20 Bg/Kg

 ・・・ 市役所農政課から印西市議宛の文書より

【印西市市議会 平成23年第3回定例会(9月議会)】
* 本日の「議会運営委員会」で、私、ぐんじとしのりの
「代表質問」の日程が以下の通り、最終決定されました。
 
 9月6日(火曜日)午前10時から
 通告内容(大きな項目のみを提示します。)
  1.放射線被曝に関しての対応について
    ・・・内容は8/22付ブログをご覧ください。
  2.印西クリーンセンターの建て替えについて
    ・・・内容は8/25付ブログをご覧ください。
  3.環境保全条例について
  4.牧の原駅圏の将来について

   
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