2011年07月30日

「放射線講演会」出席しました。

午後から出席しました。
参加者は150人〜200人。
(市議の参加者はわずか3名。橋本さん、山田さん、私)

DSC_0713.jpg
 
資料は「プログラム」と「放射線被ばくの早見図」のみ
これだけかい?と隣の席に座った橋本議員と顔を見合わせる。
 
たまたま隣を通った、半田経済環境部長に問うたところ、
講師から「日々内容が変わるのでこれしか出せない」と
言われたとのこと。
 
本当かい?毎日基準が変わることなのだろうか?
それよりも何よりも、唯一の資料も「飲食物からの放射線」
の項目に(ヨウ素131の場合)と書いてあって唖然。
 
ヨウ素って、半減期8日だったと思いますが、
こんな資料を出してきて、「やっつけ仕事か」と勘ぐりたくなる。

今日の講演会内容としては。。。
講師横の「プロジェクター」でパワーポイントを使っての説明。

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講師:独立行政法人 放射線医学総合研究所
 放射線防護研究センター
 リスク低減研究プログラム
 リスク修飾要因研究チーム
 チームリーダー・理学博士 中島 徹夫 先生

 講演内容 
 1 放射線、放射能とは
   −放射能
   −放射線
   −身のまわりの放射線とは 

 2.放射線の人への影響について
   −被曝影響
   −影響の種類と理解
 3.現状の理解と対応について
   −現状の検出値の理解
   −質問事項の検討

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以下に今日の、説明があった内容を抜粋して列記します。

(今日の目的)市民の不安を軽減させるため。

 −まずは、法医研の説明と被ばく総合窓口の説明から
 始まり、「単位」の説明。(グレイとは、ベクレルとは
 シーベルトとは)
 
 −アルファー線、ベータ線、ガンマー線とは何か
 放射線荷重係数、組織荷重係数の説明あり。

 −日本人は年間0.4ミリSVの放射性物質を摂取している。
 (これは放射性カリウムが多い。)

 −放射線がなぜ悪いか? >>DNAを主要なターゲットと
  して、損傷・化学変化させる。(必ずしも、損傷・化学変化
  させるわけではないが。)
 
 −今回の福島原発事故では「確定的影響」よりも「確率的影響」を
  考えなければならない。
 
  この「確率的影響」においては閾値(いきち*)というものは
  存在せずに、被害が起きるか起こらないかは不明であり、
  少しでも放射線に当たれば「確率が増加する」というものである。

  例えば、
   がん・白血病への影響はがん死亡の増加の原因にはなりえるが、
   その確率は0.5%アップする程度なのではないか?
  (ぐんじ注/ホントかよ?)
 
  年間の放射線量としては、平常時は1mSv/年間であるべきだが、
  現在は事故直後でもあり、国では20mSV/年間を「事故復旧後」の
  目安としている。
  (ぐんじ注/えっ?印西も事故復旧後の基準なの?)

 −近隣の校庭・公園の分析について
  地表に放射性物質があれば高くなる。
  説明のPPに放射線の数値として、柏市、流山市、松戸市が
  列記された。その数値は低いもの〜高いものと数字が並んでいたが
  その高いほうの数値を見て、印西の数値を見比べる。
  柏市 0.45 流山0.26 松戸 0.38 ・・・・
  (ぐんじ注/印西の数値って。。。)

 −事前質問より「印西はホットスポットではないか?」
  (回答) ホットスポットとは福島の飯舘村あたりをいうことであり、
   柏や流山、印西はあてはまらない認識だ。マスコミが騒ぎ立てるのが悪い。
  (ぐんじ注/言葉の遊びをしているわけでない。。)

 −事前質問より「川口市の指針は0.3μSV/hとなっている」がどのように
   考えるか?
  (回答) 考え方による。0.4μSV/hでもその場所に1日いるわけでなく、
   1日8時間その場所にいて、16時間屋内にいると仮定した場合、
   年間2.1mSV/年となる。

 −外部被ばく量はどこにいるかで数値は変わる
  現在は地表からの放射線が主であり、一戸建ては庭の除染を自分でしたら
  数値は下がる。雨どいの掃除は必須。ゴミは庭の片隅でも埋めておき、
  市(国)から回収の通知があれば出せばよい。
 
 −BQ->SVの換算については外部被ばくは実測値でないとわからない。
  内部被ばくについては「預託実効線量」という考え方で計測は可能。
  (ぐんじ注/私は理論的にわかるが計算は無理だと判断。以下に記載)
  改変、排泄によって次第に減少する放射性物質による実効線量率を
 「時間積分」した値 −公衆50、 −子ども70 を乗じる。

  摂取量*実効線量係数=預託実効線量   

 −(汚染された)同じものを食べ続けないだろうという考えから
  「市場希釈係数」というものがある。

 − セシウムは酸性状態にすると出やすいらしいので、酢につけて
  放置し、その後、酢を捨てて食べればよい。
 (ぐんじ注/あんた学者か?)

 − 被ばくを防ぐには除染。
   土壌に付着したセシウムは水には溶けず拡散しないようなので、
  個人宅でやる分には2−3箇所に分けて埋設してはいかがか。

 −事前質問より 「1μSv/h」の科学的な根拠は?
  (回答) 年間5ミリSv/hに該当する。「決めやすい数字では
   なかったのか。
 (ぐんじ注/そんなこと言っていいのか。・・・発言後、失言だった
  かんじのような発言あり。) 
      
 −事前質問より 「食品からの内部被ばくを防ぐ食べ物は?
   放射能障害を防ぐ食べ物は?」
  (回答) 年間100ミリSV以下でのデータがなく、わからない。
    
 −会場からの質問 「除染の必要は?」
   やったほうがいい。
   セシウムがたまりやすいところとしては、
   水溜りや、落ち葉や草木の葉。芝はとったほうがいい。

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 市民からの要望として、「除染して欲しい」という声が多く聞かれました。
 講師からは、印西市レベルで不必要と思える発言もあり、一方では
 講師も市民の声に応えるかたちで「除染はしたほうがいい」ということは
 言っていたようにも聞こえました。

 市民の声、次第?
 
 また、8/27(土曜日)に講演会を行なうようです。
 その内容はどのようなものになるのでしょうか。
 そして、印西市はそれまでにどのように動くのでしょうか。

 明日は、クリーンセンターの建て替えに伴う説明会に出席します。
  
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posted by ぐんじとしのり at 23:56| Comment(3) | 放射線問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする