2011年07月31日

怒号の中の説明会

午後3時から電大福田ホールにて、環境整備事業組合主催の
説明会に出席する。

「印西クリーンセンター次期中間処理施設整備に関する説明会」

印西地区環境整備事業組合から管理者、副管理者、説明員が
出席、また学識経験を含む方が講演を行なう予定で出席した。

福田ホール.jpg
住民の出席者は100名程度でしょうか。

当初の予定では、15時に始まり、
 * 建設予定地の報告
 * 施設基本計画の説明
 * 質疑応答 と続き、10分の休憩を挟んで

16時30分から特別講演を行なう予定でした。

しかし、16時前に質疑が始まってから、会場の雰囲気は一変。

住民からの質問が集中。クリーンセンター移設に反対する方々による
移設凍結、移設反対を求める質問がほとんどとなり、
しかも、特別講演は資料があるので、不要なので、
質疑を続けて欲しいと求める声と拍手。。。。
結局、講演会できず。近隣住民への説明を怠ったツケですね。 

===説明会での質疑/要望から(抜粋)===

周辺の住民の健康を考えると、移設を白紙として再検討すべきでないか。
福島原発の事故に端を発する「セシウム」を含んだ焼却灰の問題も
あるし、検討し始めた当時と比べて状況は変わっている。

場所を「決定させていただきます」とはどういうことか?
>(回答)執行者として、決定した。予算案は議会と議論を尽くし、
理解をいただく。
 
プール・コートを潰しても現在地にすべき
必ず移設予定地の住民との約束を求めたい。
>(回答)移設先でも厳しい規制と基準値を設けて、運用を行なって
 いくし、「(近隣住民との)環境委員会」でも数値はいつでも
 提示しているのでご理解いただけると思っている。

移転に際しては必ず移設予定地については住民の合意と言う約束を
求めたい。
>(回答)ご理解いただけるように、粘り強くやっていく。
誠意をもって対処していく。

人口増に比べて、ゴミの増加が大きい。
疑問だ。移設したいからとゴミの量をふやしているのではないか。
ゴミが計画通りに搬入されないと、熱供給にも影響を及ぼすのではないか。
>(回答)H25にゴミ処理基本計画の改定を考える。
 建設してから30年間処理をしていかなければならない、
 そのための精査も必要だろう。
 
今回の移転については、全く住民側に要望は聞かれなかった。
今後は進めないで欲しい。
>(回答)凍結・移動は考えていない。
 
なぜ、今の場所では存続できないのか?
>(回答)以下の3点の理由がある。
  (1)都市計画を定めた。(現在のところは近隣商業地区であり、
   移設先は準工業地区なので、移転すべきだろうと考えている。)
  (2)地域への景観の配慮
  (3)エネルギーの高度利用(地球の温暖化対策にも役だつ)

地球の温暖化よりも周辺住民の生活環境を整えるべきだ。
今日は出席していないが、UR都市機構はこのようなまちづくりを
どのように考えるのだろうか?
近隣の住民の意見を聞いて欲しい
街づくりの視点でしっかりとした施設をつくる。
>(回答)現在でも都度、情報は提示している。

「検討委員は現場を見に行ったとの話は聞いたが、
地域から唯一選出されて検討委員会のメンバーに入った私は
その移設先の場所を見に行っていない。
候補地が2箇所に絞られたことは聞いていたが、
1箇所に決まったとも聞いていなかったし、聞いた後も
納得もしていない。
 
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学識経験者の先生方は、組合管理者に対する激しい怒号の中、
結局、福田ホールから場所を借りている関係で講演もできずに
帰京されました。。。。

私は組合議員として、大塚3丁目から今回の移設について、
反対の声があると何人かから聞いていましたが、直接連絡ももらって
いず、組合議員の責任として、とりあえず説明会に行って、
まず彼らの声を聞いてみようかと思って出席しました。
 
正直、唖然とする説明会でした。

私は移設について「必要がないのでは?」と考えていますが、
今迄、どのような広報がされていたのかを改めて検証する必要が
あると考えています。
(今回のクリーンセンターの移転については、今まで住民代表による
環境委員会が設置されていますが、どのような議論がされていたの
でしょう?今日の住民代表の「検討委員」曰く、2箇所に絞られたことは
知っていた=大塚近くに移る可能性も知っていたはずですし、
2年以上前に検討が始まった時点で、大塚3丁目付近は候補地として
考えられていたはずなので、「時が遅いな」とも感じてます。)
 
行政(環境整備事業組合、印西市)の責任、
当時の議員(市議、組合議員)の責任、
そして住民の責任(広報はされていなかったか?)。
それぞれについて。今後クリーンセンターの移設については
考える必要があるでしょう。
 
「環境整備事業組合」の将来は前途多難です。。。。


  
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2011年07月30日

「放射線講演会」出席しました。

午後から出席しました。
参加者は150人〜200人。
(市議の参加者はわずか3名。橋本さん、山田さん、私)

DSC_0713.jpg
 
資料は「プログラム」と「放射線被ばくの早見図」のみ
これだけかい?と隣の席に座った橋本議員と顔を見合わせる。
 
たまたま隣を通った、半田経済環境部長に問うたところ、
講師から「日々内容が変わるのでこれしか出せない」と
言われたとのこと。
 
本当かい?毎日基準が変わることなのだろうか?
それよりも何よりも、唯一の資料も「飲食物からの放射線」
の項目に(ヨウ素131の場合)と書いてあって唖然。
 
ヨウ素って、半減期8日だったと思いますが、
こんな資料を出してきて、「やっつけ仕事か」と勘ぐりたくなる。

今日の講演会内容としては。。。
講師横の「プロジェクター」でパワーポイントを使っての説明。

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講師:独立行政法人 放射線医学総合研究所
 放射線防護研究センター
 リスク低減研究プログラム
 リスク修飾要因研究チーム
 チームリーダー・理学博士 中島 徹夫 先生

 講演内容 
 1 放射線、放射能とは
   −放射能
   −放射線
   −身のまわりの放射線とは 

 2.放射線の人への影響について
   −被曝影響
   −影響の種類と理解
 3.現状の理解と対応について
   −現状の検出値の理解
   −質問事項の検討

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以下に今日の、説明があった内容を抜粋して列記します。

(今日の目的)市民の不安を軽減させるため。

 −まずは、法医研の説明と被ばく総合窓口の説明から
 始まり、「単位」の説明。(グレイとは、ベクレルとは
 シーベルトとは)
 
 −アルファー線、ベータ線、ガンマー線とは何か
 放射線荷重係数、組織荷重係数の説明あり。

 −日本人は年間0.4ミリSVの放射性物質を摂取している。
 (これは放射性カリウムが多い。)

 −放射線がなぜ悪いか? >>DNAを主要なターゲットと
  して、損傷・化学変化させる。(必ずしも、損傷・化学変化
  させるわけではないが。)
 
 −今回の福島原発事故では「確定的影響」よりも「確率的影響」を
  考えなければならない。
 
  この「確率的影響」においては閾値(いきち*)というものは
  存在せずに、被害が起きるか起こらないかは不明であり、
  少しでも放射線に当たれば「確率が増加する」というものである。

  例えば、
   がん・白血病への影響はがん死亡の増加の原因にはなりえるが、
   その確率は0.5%アップする程度なのではないか?
  (ぐんじ注/ホントかよ?)
 
  年間の放射線量としては、平常時は1mSv/年間であるべきだが、
  現在は事故直後でもあり、国では20mSV/年間を「事故復旧後」の
  目安としている。
  (ぐんじ注/えっ?印西も事故復旧後の基準なの?)

 −近隣の校庭・公園の分析について
  地表に放射性物質があれば高くなる。
  説明のPPに放射線の数値として、柏市、流山市、松戸市が
  列記された。その数値は低いもの〜高いものと数字が並んでいたが
  その高いほうの数値を見て、印西の数値を見比べる。
  柏市 0.45 流山0.26 松戸 0.38 ・・・・
  (ぐんじ注/印西の数値って。。。)

 −事前質問より「印西はホットスポットではないか?」
  (回答) ホットスポットとは福島の飯舘村あたりをいうことであり、
   柏や流山、印西はあてはまらない認識だ。マスコミが騒ぎ立てるのが悪い。
  (ぐんじ注/言葉の遊びをしているわけでない。。)

 −事前質問より「川口市の指針は0.3μSV/hとなっている」がどのように
   考えるか?
  (回答) 考え方による。0.4μSV/hでもその場所に1日いるわけでなく、
   1日8時間その場所にいて、16時間屋内にいると仮定した場合、
   年間2.1mSV/年となる。

 −外部被ばく量はどこにいるかで数値は変わる
  現在は地表からの放射線が主であり、一戸建ては庭の除染を自分でしたら
  数値は下がる。雨どいの掃除は必須。ゴミは庭の片隅でも埋めておき、
  市(国)から回収の通知があれば出せばよい。
 
 −BQ->SVの換算については外部被ばくは実測値でないとわからない。
  内部被ばくについては「預託実効線量」という考え方で計測は可能。
  (ぐんじ注/私は理論的にわかるが計算は無理だと判断。以下に記載)
  改変、排泄によって次第に減少する放射性物質による実効線量率を
 「時間積分」した値 −公衆50、 −子ども70 を乗じる。

  摂取量*実効線量係数=預託実効線量   

 −(汚染された)同じものを食べ続けないだろうという考えから
  「市場希釈係数」というものがある。

 − セシウムは酸性状態にすると出やすいらしいので、酢につけて
  放置し、その後、酢を捨てて食べればよい。
 (ぐんじ注/あんた学者か?)

 − 被ばくを防ぐには除染。
   土壌に付着したセシウムは水には溶けず拡散しないようなので、
  個人宅でやる分には2−3箇所に分けて埋設してはいかがか。

 −事前質問より 「1μSv/h」の科学的な根拠は?
  (回答) 年間5ミリSv/hに該当する。「決めやすい数字では
   なかったのか。
 (ぐんじ注/そんなこと言っていいのか。・・・発言後、失言だった
  かんじのような発言あり。) 
      
 −事前質問より 「食品からの内部被ばくを防ぐ食べ物は?
   放射能障害を防ぐ食べ物は?」
  (回答) 年間100ミリSV以下でのデータがなく、わからない。
    
 −会場からの質問 「除染の必要は?」
   やったほうがいい。
   セシウムがたまりやすいところとしては、
   水溜りや、落ち葉や草木の葉。芝はとったほうがいい。

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 市民からの要望として、「除染して欲しい」という声が多く聞かれました。
 講師からは、印西市レベルで不必要と思える発言もあり、一方では
 講師も市民の声に応えるかたちで「除染はしたほうがいい」ということは
 言っていたようにも聞こえました。

 市民の声、次第?
 
 また、8/27(土曜日)に講演会を行なうようです。
 その内容はどのようなものになるのでしょうか。
 そして、印西市はそれまでにどのように動くのでしょうか。

 明日は、クリーンセンターの建て替えに伴う説明会に出席します。
  
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2011年07月29日

明日、放射線講演会です。

今週の初めに鎌ヶ谷市で特産品の「梨」の放射性物質の
検査を行なったと聞きました。

そこで、印西市でも梨をつくっている農家が多いので、
私は(市役所に)火曜日に連絡をして、担当(農政課)に
現状を調査してくれるように伝え、今日確認がとれました。
(「梨、ぶどう、米」について問い合わせ。)

(1)梨
千葉県が国の協力を得ながら検査をすすめていますが、
印西市としては、今回対象とはなりませんでした。
−隣の白井市で結果が出て、その値が「検出せず」だったので、
印西市でも「大丈夫だろう」ということになっています。
(白井市では検査が7月27日(水)に行われ、
放射性ヨウ素、放射性セシウム134と137の合計が
「検出されず」という結果になった。)

(2)ぶどう
検査していない。・・・・(無言になりました。)

>>(1)、(2)の結果を受けて、いずれも市内では、
 検査をしていないということなので、「印西市は
 白井市よりも放射線の数値が高い」こともあり、
 「独自にでも検査すべきではないか」と伝えました。

(3)米
8月中旬くらいには早稲の収穫がはじまるので
その前に市内5箇所くらいで計測したいとのこと。
(8月2日に印旛支庁で県による説明会が行われる
ようです。)

(4)その他
市では9月定例市議会の補正予算案に250万円ほどする
計測器を購入したいという内容の議案を提出する。
(秋から冬にかけてなる作物など230品目について
検査を行なえるようにしていきたいという意向あり。)


検査は必要だし、続ける必要はあるが、次に何をするか?
(ぐんじのつぶやき)

   
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今日は皆様からの意向を受けて、以下の内容を
「教育委員会」に要望として伝えました。

* 大人にとっての放射線の数値と子どもにとっての
 放射線の数値の意味は違うはずだ。
「除染」と言わずとも、8月の中下旬に予定している
 学校の「清掃」時に校庭の土や砂を削って、学校の隅にでも
 埋めて、年月が経ってもわかるように管理すべきである。
(当座、放射能除去効果があると言われる「ひまわり」でも
 植えて、しっかり管理して欲しい。)

 また、水洗いできるところは水洗いして、流して、
 子どもたちの成長を阻害する可能性を取り除くべきでは
 ないか。(確かに流したところはどうなるという議論は
 あろうが、当初としては「子どもたち」のことを第一に
 考え、下水処理施設など子どもが直接かかわりのない所の
 ことは次に考えるべきではないか。)

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また、昨日のブログ内容に対して、多くの方からメールや
コメントをいただきました。ありがとうございます。
一つ一つ、私からのコメントを書き込んでいきます。
(コメントは後日でもご覧になっていただればと思います。
また、コメント欄にメールIDを書いていただいても、
そのIDは公開されませんので、ご心配なく。>>私から、
直接お返事します。)
 
最近、思うこと。「情報は統制」されています。
マスコミでは伝えていないこともあり、どうしてなのか?と
思うこともしばしばです。
 
例えば、「衆議院厚生労働委員会 7/27」
「放射線の健康への影響」について 児玉龍彦氏
(東京大学先端科学技術研究センター教授
東京大学アイソトープ総合センター長)
 
http://www.youtube.com/watch?v=DcDs4woeplI&feature=youtube_gdata_player

 YOU−TUBE でご覧になれます。
( 動画です。パソコンにスピーカーがついていれば
  内容をお聞きになれます。)

 正直、「ただごとではない。」ということがわかります。
 =YOU−TUBEがご覧になれない方は、ご連絡ください。

明日は、いよいよ印西市での「放射線の講演会」です。

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7月30日(土)13時30分〜
講師
 放射線医学総合研究所 中島徹夫氏
(低減化プログラム リスク修飾要因研究チーム)
会場/市役所 3階 大会議室(先着250人)
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しかし。。。印西市のHPからすぐに見つけられない
(私は今、探せなかった)のはなぜでしょう???

市の姿勢が問われます。
内容は多分「大丈夫」というのでしょうね。
      
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* オイシックス(Oisix)では当社センターから出荷する 
青果物・乳製品・卵・鮮魚・精肉について、放射線量の検査を
 行っております。
* オイシックス(Oisix)では一般的な「一部サンプル
 抜き取り検査」ではなく、青果物、乳製品、卵、鮮魚、精肉の
 対象アイテムについて「全アイテム検査」を流通前に
「毎日」行なっています。

 □取り組みの詳しい内容はこちら http://www.oisix.com/sc/kensa

posted by ぐんじとしのり at 23:44| Comment(1) | 放射線問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする